2014年6月17日火曜日

【追記有】 【 BRM621 宮城 400km 鳥海高原 】 試走に行ってきました

 はいどうも、漬物さんですどうもどうも。
グランフォンド飯豊では思うさま干されて空っからになったわけですが、水分はたっぷり補給しました。ええ、そう、そうですよ。しっかり雨粒をこの身体に吸ってきましたよ…。


 スタッフ試走の公式なレポートは、後程ランドヌール宮城のページで発表されます。こちらはあくまでも私的なレポートとなりますのでお間違いなきよう。




 ちなみに私、今回で初めて 400 を走りきることができました。以前チャレンジしたのは、スーパーアタック奥志賀。ミスコースさえしなければ問題なくクリアできたのに…なんて思っていましたが、いま、400 の試走を走り切って振り返ってみると、そんなことはなかったかもしれないなあと苦笑いするしかないです。




 さて、参加者の楽しみを残すべく、今回の写真は極力無味乾燥なモノのみを用意させていただきました。出場される方、予定のある方は読んでってくださいな。

 


 


漬物「う、うーん、もうたべれないよ(むにゃむにゃ」

 と、寝汚い態をさらしている私に容赦なくアラームが襲い掛かったのは 03:00 のこと。よせばいいのにブルベ前日に食べ放題。たっぷり食べたのはいいのだけど、そういっぺんに消化して栄養素になるわけもなく、重いお腹をさすりさすりシャワーを浴びる羽目になるってだけ。

 準備していたジャージに身を包み、今回初投入のスポーツバルムのブルー2というシャモアクリームを塗りこむ。においはほとんどしないしスースーすることもなくていいねえこれ。

 朝ごはんを食べるための胃の容量なんかあるわけもないので、準備を終えたら自動車で移動。池月には 05:00 に到着。結構ギリギリだ。

 試走班は私と K ご夫妻。グランフォンド飯豊では私より早くゴールし、1000 や PBP にも参加経験のある猛者。きょ、今日はそれぞれで走りましょうねと言い置いてスタートである。K ご夫妻に遅れること5分、05:35 にスタート。

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 横風に近い追い風スタート。脚もくるくる回るのだけど、いかんせん暑いのでキャストオフ。今回アウターとして投入したのはキャノンデールのモーフィスジャケット。防風・防水効果もさることながら、腕をとるとベストに早変わり。着脱はマグネットなので結構すばやくメタモルフォーゼできるのが強み。今回は本当にこれに助けられたなあ。

 山形の天気予報は土日ともに曇り。出発時には日はさしているけど風が強い、といった程度。これはおそらく、降ってもぱらぱらくらいだろ。

 ルートラボでも国土地理院の地図でもきちんと確認したはずなのに、開始早々山越えときたもんだ。平地に見えたのはおそらく「…であってほしい」という願望のなせる業。

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 気温も上がってきたところ、汗をかきかきクリアーし、ブラインドカーブのみで構成されたくだりをてーっとくだる。汗が冷えてきもちいい!

 下りきると右折ポイント。予定通り伊藤商店のちょっと先の自販機で水分補給。自分で設定した制限時間よりは10分程度だけど余裕があることに満足。

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 ちなみに「予定」と言うのはこれのこと。

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 無理に PC まで行ったり目についたコンビニへ無計画に寄らず、20~30kmで必ず休憩をとることにしているのだけど、その予定表がコレ。透明な iPhone ケースに入れていつでも見ることができるという優れもの。
 ポイントをGPS に入れてもいいのだけど、一覧で見ることができるとペースを作る目安になるのが気に入ってる。コースプロファイル(高低図)を重ねて印字しておけばもっとよかったんだけど。

 40km 地点ではダートコースがありますよ。

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 ほんのちょびっとなので、無理に速度を上げて駆け抜けようとさえしなければ無問題。
そして PC1 セブンイレブン尾花沢新町一丁目店へは 08:50 に到着。1時間の貯金。予定より50分速いペース。少しペースを落とそうかな。

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 食べたものは、ハムサンド、 飲むヨーグルト、チーズバーガー。空腹感はないものの、好きなモノなら食べれるわけです。自分の胃腸には御飯系は合わないようなので、パンが中心。

 36km先までコンビニはないので、ツナサラダロールは食べずにとっておき、先を目指します。次の休憩ポイントは 87.2km 地点の路上(笑

 …と言いたいところですが、ここでミスコース。キューシートには「大将商店の看板」と書いてあるんだけど見えにくいのよね。

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 コースは風光明媚。若干雨雲が混ざりつつありますが、自分の足で高いところまで行ってるんだなあと実感できる良いコース。

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 これは、あれだ。降るな…という予感とそれを信じたくない気持ちがせめぎ合う中、休憩ポイントに到着直前で自販機を発見。グリーンダカラちゃんをごくごく。

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 etrex30 上には 4 つのデータを表示しています。左上から時計回りに、「グロスの平均時間」「グロスタイム」「次のポイントまでの距離」「次のポイント」です。総走行距離はサイコンに頼り、現在の時間は腕時計あるいは、スタート時間にグロスタイムを足したもので監理していますよ。5時35分スタートで4時間半が経過してるので、現在は10時05分、ということになるわけ。さてみなさま、路面がぬれていることに気づかれましたか…?

 歩を進め、ついたコンビニはサンクス最上戸沢店。

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 残念ながら本降りになってきた雨のため、サイクルベースあさひのレインパンツをここで装着。着心地はなかなかグッド。そして、ケツの痛みが多少出てきたのでスポーツバルムを増量。おお、なんだ、ケツがポインポインする。スポーツバルムが良いのか、レインパンツとサドルの相性がいいのかどっちなんだろ。モーフィスジャケットの腕の部分も戻して雨に対して完全装備。アリナミンVをぐいっと飲み干す。

 13km 走れば PC2。短い距離を刻むのが性にあってるみたい。

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 ずぶ濡れ…。
 ここでは飲むヨーグルトだけ購入して離脱。先行していた K ご夫妻をパス。といってもまあ、すぐ追いつかれるんだろうけど。

 せっかく雨装備を着こんだというのに、徐々に雨脚は弱くなり、気温も上昇。暑い暑い。目についた自販機のところでジャケットを脱ぎ、レインパンツを抜き、水分補給。グランフォンド飯豊で痛い目にあっているので、塩飴やBCAA飴をしゃぶりつつ水を飲む。これで雨も終わりかあ。

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 休憩ポイントはサンクス遊佐西浜店。宮城1000でも宮城300でもお世話になったあのコンビニです。晴れているここを見るのは初めて(苦笑

 大好物の冷やし中華を食べる。酸っぱいのがとってもおいしい。PC1 から持ってきたままのツナロールもここで消費。危うく腐らせるとこだった。

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 暑いブルベの時にはフェイスシートっていうの?あの、アルコールとかが入っててスーッとする奴。アレがあってもいいかも。顔は塩でじゃりじゃりで、こすっただけで皮膚が傷つきそうなんだもの。

 さて次は PC3 …の前に鳥海ブルーラインを越えなければいけません。ボトルに水を補充し、チョリソーパンとホットケーキっぽいパン(これも大好物)を購入。通過チェックである大平山荘に自販機くらいはあるでしょうが、食事が賄えるかはわからないので多めに持っていきますよ。

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 でたー、でましたー。鳥海ブルーライン!ああええと、多くは語りませんが、なぜ今回の名称が「鳥海山」ではなく「鳥海高原」となっているかは一度考えてみてもいいかもしれませんね。

 来週は象潟の方から登るヒルクライム大会があるそうで、きまぐれ Shift のガチクライマー Nさんと、ジテツウ20kmをBD-1でこなす S 女史が出るらしいですね。遊佐側から登るより象潟側の方から登る方が非道いらしいですよ。とはいっても、こちらから側だって

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 こんなのがごろごろしてます。マゾですね。マゾヒズム全開です。

 こちらがひーこらひーこらばひんばひんとペダルを漕いでいる横を音もなく近づいてきたローディの方が「なんかイベントでもあるんですかー」と。「ブルベの試走なんですよー、400kmの」と答えたところ何言ってんだお前みたいな顔をされました。いやまあ、うん、デスヨネー。

 力強いダンシングをするその方を見送った後は放屁と鼻歌タイム。そろそろ胃腸が根を挙げたのか、昨夜の食べ放題が行けなかったのか、結構な音量の屁がさっぱりとまりません。10%、10%、6% などの表示を見るにつけ、ボクの天城越え、恋のヒメヒメペッタンコ、ホテルカリフォルニア、夢芝居、ルビーの指輪などがむなしく

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 一面の霧雨に飲まれるのであった。せっかくレインウェアぬいだってのに汗と霧(雲?)でずぶ濡れだっつーの。

 そんなこんなでようやく大平山荘へ到着。「おおひら」かと思ってましたが「おおだいら」なんですな。まずは何するよりも先に大物忌神社へ参拝。うろ覚えではあるけれど鳥居の前で一礼し、真ん中を通らず行ってお賽銭を入れ、二礼二拍一礼。来週のランドヌール達が無事故無違反で無事通過できることを念入りに祈っておきます。

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 こちらは鶴岡高専の誘致に尽力をなさった菅原 兵治氏の詩碑。隣には東北振興の碑も。こちらは、東北「が」振興するようにという意味合いのモノではなく。東北「から」振興しますようにという碑であることが大事なのです。震災の復興が成って、日本全体の振興となりますように。

 大平山荘内部はマラソン大会後の表彰式で大盛り上がり。そのさなか、水道をお借りして頭と顔をリフレッシュ。ソルティライチと水を購入し、ボトルの中身もリフレッシュ。レインウェアをバッチリ着込んで、いざ行かん、ダウンヒル、と鼻息も荒く出口に向かうと K ご夫妻に出会えた!お互いの健闘を祈りながら私が先行。

 さぁて。風予報が当たっていればここが最後の向かい風ポイント。あとは追い風になるはずだ!いっくぜー。

 もちろんダウンヒル中の写真なんかありませんよ。結果から言うと大変危険なダウンヒルでした。気温は12度。視界は霧で10mくらい。つづら折れを曲がった瞬間に息もできなくなるくらいの向かい風が襲い掛かる。ある意味ブレーキになってくれているのでいいっちゃいいんですが、地味に体力精神力にダメージが…。

 這う這うの態で鳥海山を折りきると下りでミスコース。

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 地図上では間違えようがないところなんだけど、現地に行くとビックリすること請け合い。ちなみに、本来のルートのほうがいろんな意味で環境が悪くて危ないので気を付けてくださいな。

 えーこっちかよーという道を再度通り、 ※未確定情報の為削除
PC3 のローソン象潟才の神店へ向かいます。

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 ぱらぱらと雨が降ってはやんでを繰り返し、うーん、と悩んでここで雨装備を脱ぐことに。飲むヨーグルトと単三電池を購入し、持ってきたチョリソーパンをはむはむ。うん、そろそろ逆流性食道炎がくるころだわよ。ホットケーキは私の中ではご褒美なので
剥いてしまうだけ。濃い200kmだったなあ。さて、折り返しましょう。メインステージ、鳥海高原が、今始まる。

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 すごいでしょ。鳥海山をさんざん登らせた後に 7% だの 6% だのの坂をさらに超えさせられるんですから。時間が速ければこんな絶景が見えます。真ん中あたり、派手に雨が降ってる気がしますなあ(gkbr

 雨にしか言及していませんが、風はですね、一瞬追い風になりましたよ、良くわからないくらいでしたが。鳥海山ではあんなにぶいぶい言わせていた風が下りた瞬間これかよと呪詛の一つも吐きたくなりますが…まあ、おそらく、あの防風ともいえる向かい風は大物忌神社からのブレーキアシストだったのかもしれませんね。

 なーんて考えながらひたすら登ります。フラペだと普通の靴なので躊躇なく降車できるのがいいところ。ガンダムチックな雰囲気の風車をパチリ。

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 さて、このあたりで本降りの雨につかまりました。この先のトンネルの中でいそいそと着替えをし、PC4についたのが19:57。1時間20分ほど余裕があるものの油断なんかできませんよ。

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 ずぶ濡れで寒い寒い。なんか暖かいものが食べたい、と商品を見渡してもどうも油っこいものばかり。見つけたのは焼うどん。あとは蜆の味噌汁。カップラーメンをチョイスする勇気はなかったんだけど、今思えば行けたなあ。この他、カフェインを投入するべくエビアンを購入。1週間ほど前からなんとなくカフェイン断ちをしていたので、ここで投入すればバッチリ効くっしょ…とメイタンの黒を溶かしてのむ。んー。んー?カフェイン量は100mg。それなりにガツンと来るはずなんだけど、断ち方があまかったか。

 次の休憩ポイントである「コンビニエンスSATO」は2000時閉店だったはずなので間に合うわけもなく、適当に20kmくらい走って休憩。眠い。メイタンを薄くのばしすぎちゃったのか?

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 日もとっぷり暮れ、雨と風が体に降りかかり気持ちは萎えてますが、元気です。中華ライトは200ルーメンってことになってるけど、バッテリーが合わないのかな?おそらくGENTOSと同じ明るさを広範囲で照らしてくれるくらいになってる。二つあれば十分足りるかもしれないので、次回は中華ライトx2で臨みたい所存。

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 PC5 のローソン雄勝町店ではこの濡れっぷり。寒いんだよ…マジで…。23:27分到着なので、貯金は1時間半を一応キープしてることにはなる。ロイヤルミルクティを購入し、一息。コンビニがカフェと称してコーヒーや紅茶をドリップしてくれるのは本当にありがたいことであるなあ。

 本当はここで着替えるつもりだったのだけど、着替えてもすぐに濡れてしまうのは明白っていうかもうバシャバシャ言うくらいの大雨。なかなか出発する気に慣れずうだうだするものの、じっとしていれば体も冷えてしまう。

 そういえば―道の駅おがちがすぐそこで、シャワーもあるし仮眠もできる素敵施設なんだよねえ。おそらく利用していたら、ここで DNF だったと思う。暖かくなって、着替えもして、さっぱりして、仮眠して…あと 100km なら明日走れば帰れるだろうと悪魔がささやくに決まってらぁ―としばし逡巡。

 結局あきらめて次の佐原商店という謎のお店を目指す。2200時閉店だからすでにアレなんだけどね。

 雄勝トンネル。

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 到達したのはもちろん真夜中なんだけど、ママチャリで向こうから歌うたいながら超えてきた人がいてお互いにビビったりして。ありゃ酒飲んでたな?

 辛い、冷たい、寒い、痛い、という断片的な記憶を残しながら PC6 へ。見知った光景というのはそれだけでほっとするもんです。真室川!真室川!俺たちの真室川!

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 あとたったの 70km。こんなに遠い 70km はグランフォンド飯豊以来ってごく最近だな、と嗤える体力があったのは覚えてる。あの時は暑かったけど今は寒い。暖かいところは良いよね。ミャンマーとかいいよね、などとホットコーヒーを飲みながらご褒美のホットケーキをむさぼる。昔っからホットケーキ好きなんだよねえ。子供のころ兄貴と良く喧嘩したんだけど、母親が作ってくれたホットケーキを分けるときに喧嘩中にもかかわらず大きい方をどん、と分けてくれて。えらく感動したことを30年くらいたった今でも覚えてるくらいだもの。

 さて。車軸を流すような雨は相変わらず。あと 50km は登りなのよね。でもまあ、うん、ここまでくれば完走はできるでしょう。貯金も相変わらず1時間半ほど。毒を食らわば皿まで。

 次の休憩ポイントはファミリーマート新庄鳥越店。ここに来るまでに覚えていることは、暗くて冷たくて眠いということだけ。特に眠さは致命的なレベルになりそうなところまで来ているため、少し無理して脚を回す。積極的に回していれば眠気なんてなくなるぜ!と思っていたのもほんのちょっと。かなり前から感じていた右ひざの違和感がここで明確に痛みに変化。やっちまった…。

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 何とか到着。ようやく雨は小降りになり始めた。そういや、奥様からのメールじゃあ宮城県側は快晴だって話だった。雨が小降りになったんじゃなくて、自分が東に移動しただけか。

 ここで覚悟を決めて、トイレに籠る。
 全装備をキャストオフ。購入したフェイスタオルで体をリフレッシュ。ビブショーツは迷った挙句にそのまま着用。濡れたインナー、レーシャツ、バンダナはカバンの中へ。不覚にも薄手の長袖シャツしか持ってこなかったが乾いている衣服のなんと心地の良いことか。

 さっぱりしたところで眠眠打破をがぶ飲み。きつねうどんを食す。暖かいっていいなあ…とずるずるすすっていると雨がぱらぱら。「いい加減にしてくださいよー」と一人呟くと、数分後に雨が上がるというシャーマンっぷり。これは…もしや能力が開花してしまったのだろうか。

 とにもかくにもあと50km。膝を痛めてから 160km 走った初めてのブルベに比べれば楽生楽勝。行くぜ相棒。目指すは 20km 先のセブンイレブン最上大堀店。

 …と、意気揚々とできたのは 5km ほど。あまりの眠さに朦朧となり、危険と判断。10 分の仮眠をとることに。濡れたアスファルトに体を横たえて体温が奪われるのは嫌だったので胡坐のまますやすや。見る人が見れば即身仏みたいな恰好だったろうなあ。

 仮眠の力は侮れない。カフェインなんかよりよっぽど効果があるかもしれない(冬季をのぞく。死んじゃうからね。)。気づけば周りは明るくなり、温度も上がってきた。気分もいい。膝は痛いけどまだなんとかなる。奥さんに、あと 50km とメールしてから最上大堀店を目指す。

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 あっさり到着。眠気なんかと戦うもんじゃありませんよ。危険運転防止の観点からも、眠い時疲れているときはちゃんと寝ましょうね。何か食べ物を…と思ったものの、おそらく胃が受け付けないんじゃなかろうかと判断しウィダーインゼリー。これはおいしかった。

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 あと 40km。

 終わらない登り、痛みだす脚。確か「封人の家」を越えれば下り基調のはず。

 見えてくるのは中山平。奥様とお泊りデートしたふきゆ荘がみえてきた。

 鳴子峡。あのころは体力無くて 100m ほどで渡るのやめたんだっけ。

 くだる。くだる。ゴールまであともう少し。なのに。

 腹減った。

 これぁアカン、とヤマザキデイリーストアへ。朝ごはんくださーい。

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 黄な粉のおはぎをまふまふ言いながら食べ、残すところは後 10km。ミスコースを 3km しているのでちょっと表示はおかしいけれど、たった 10km、しかも下り基調。

 なのだが。

 足が痛い。右足が致命的に痛い。ダンシングすれば何とかなるけれど、シッティングが持たない。フラペの良さを活かしていろいろなポジションを試してみても何ともならない。おいおいウソだろ…。

 少し休憩。脚の屈伸。焦る気持ちは押さえら得ずに時計を見る。…あれ?まだ 25 時間ちょいじゃないか。焦る必要なんてないじゃん。

 おはぎの最後のひとかけらを口に押し込んで、もぐもぐ。「ゆるゆるいきまふふぁ」と一人ごち、口の中のものをお茶で流し込んでサドルをひとたたき。あともうちょっと。お願いしますよ。

 下り基調。おそるおそる足をペダルに乗せながらだましだまし。右ひざが悲鳴を上げないポイントをようやく発見。雨に打たれまくって油が切れたチェーンをきゅらきゅらさせながらなんと 35km/h で走る、走る。後 5km の地点で迎えに来てくれた奥さんの車とすれ違う。腕を大きく上げて挨拶をし、振り返らずにそのままひたすら回す、まわす。

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 ゴールしたのは6時55分。25時間25分で 400km を制覇したことになる。

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 先についていた奥さんに向かっていったのはいつものセリフ。

「やあ、非道い目にあった」

「おかえりなさい!すごいすごい!」

 支えてくれる家族あってのスタッフ業、ブルベだよなあと痛感しながら試走は終了。無事完走と相成りました。400 は 600 よりもつらいなんていう人も言いますが、これからあと 200km 走るよりは楽なんじゃないかな、とおもうんだけどなあ。



 いやあ、本当、非道い目にあいました。なんていうかね、ちょうどいい気候のブルべを走りたいですう。雨とか風とかいらねーよ、などとのたまっているとローラーブルべのお誘いが来そうなのであまり言いませんけどね!

 個人的な試走完走記はここまでとして、まじめな試走情報を下記しておきましょう。

1) どんな天候でもおそらく気温差はあります。それなりの装備を

2) 鳥海山はなんだかんだ言うても鬼門です。上りも、くだりも。
3) 右折が意外に多いですが、二段階右折するところはきちんとやりましょう。

4) ミスコースに気づいても復帰しやすいコースではあります。

5) 輜重は最重要。コンビニのない区間をいかに過ごすかは真剣に考えましょう。

6) 仮眠大事。仮眠ポイントは押さえておきましょう

7) 13号線は道も悪けりゃ車も多いと注意すべき区間です。お気を付けあそばせ。


 ああ、それと。
 コース上からも見えますが、川渡温泉はすぐそこにあります。ブルべ後にお風呂というのもおつなもんです。早くからやってるのは藤島旅館さん。私もブルべ後に行きましたが、長湯すると死ねますので、くれぐれも水分補給をしてからにしてくださいねー。



 それと、参考までに各PC到達時間と購入したものを書いておきます。何かの参考になれば…。

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08:50 PC1 尾花沢新町一丁目店 622円

 ツナサラダロール

 ハムサンド

 飲むヨーグルト

 チーズバーガー


10:55 サンクス最上戸沢店 302円
アリナミンV

11:53 PC2 セブンイレブン立川町狩川店 173円

飲むヨーグルト

13:37 サンクス遊佐西浜店 705円
冷やし中華

ふわもちホットケーキメープル&マーガリン
ロングアラビキチョリソーソーセージ



17:28 PC3 ローソン象潟才の神店 640円

飲むヨーグルト

 単三電池


19:57 PC4 ローソン由利本荘由利店 663円
 エビアン

 焼うどん

 しじみ味噌汁

20:58 ローソン由利本荘矢島店 173円
天然水1リットル


23:27 PC5 ローソン雄勝町店 216円
ロイヤルミルクティ



01:46 PC6 セブンイレブン真室川新橋店 100円
 ホットコーヒー



03:05 ファミリーマート新庄鳥越店 768円
フェイスタオル

 きつねうどん

 眠眠打破
(出るまで30分ほどうだうだ)


04:52 セブンイレブン最上大堀店 338円
ウィダーinゼリー

 ホットコーヒー


06:29 サンクス鳴子温泉店 249円
お茶

 黄な粉おはぎ



計:4,320円 プラス自動販売機(おそらく500円程度)

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2 件のコメント:

  1. あら、400完走してしまったのね・・・。もう、先輩と呼ばせて頂きます。
    眠気については、寝る以外に改善方法はないので、短時間でもいいので気を失うことが
    必要です。

    なお、過労運転は、道交法上赤切符です。ので

    なんちゃって

    一緒に走りたいですね
    では八甲田が待っていますよ~

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    1. 何言ってるんですか。まーだまだですよ。体力も精神力も本当、ギリギリでした…。
      眠気はおっしゃる通りですねえ。カフェイン断ちも効果は高いんですけど、寝るのに勝るものはないなあ、と。もちろん道交法的にも。

      仙台に来たときか、あるいは我々が青森に行った時にでもぜひ!!

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