2013年4月9日火曜日

iPhone の GPS 精度が悪い原因を切り分ける



 はいどーも、こんにちは。漬物さんですよ。はいはいどーも。
ここのところの春風はなかなかに激しく、自転車通勤もかなりの厳しさを求められました。ほんと、今年の春は風が強いですねえ。ブルベの時にはぜひ無風でおねがいします。むふ。

 さて、RunKeeper という GPS ロガー的な iPhone アプリがあり、ランナー時代から愛用していたわけですが、先月くらいから絶不調でございまして。何がって、GPS 精度が破壊的に悪いのです。本来、WiFi を用いるとデータ精度がよくなるはずが、逆に悪くなる始末。iPhone の再起動をしたりアプリを入れなおしたりしてもとんでもないデータを吐き出すようになってしまいました。たとえばこんなの。

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※ 本来通った道は青線。赤線は RunKeeper が補足したもの。


 まあ、強風の影響で地磁気が乱れて云々というのももしかしてあるかもしれませんが、いくらなんだってこれは酷い。かれこれ 4 年ほど付き合ってきましたが、ちょっと我慢の限界…と言いたいところですが、何もアプリのせいではなく、iPhone 本体の問題かもしれませんし、一時的に Runkeeper にバグが混入しただけかもしれません。

 まずは問題の切り分けをしましょう、ということになったわけです。

 



 そも、iPhone の GPS での測位は、AGPS(Assisted-GPS)という仕組みを用いられています。簡単に言うと、GPS 衛星ではなく、地上にある基地局と通信することで精度と GPS 信号補足スピードを上昇させているというものですね。さらに WiFi をオンにしておけば、公衆 LAN 等からも補足、つまり、Assist を受けることができる…というのが、この機能の特徴です。


 わりに私の場合、 WiFi を入れると「うちゅうの ほうそく が みだれる!」と言わんばかりに精度が落ちます。何なんでしょうね。


 iPhone の GPS 精度が悪くなった場合の対策としては、


1) iPhone を再起動する
2) アプリを入れなおす
3) きちんと GPS を補足してから記録(アプリ)をスタートする


 などなどが言われており、もちろん全部試しました。でもこの態たらく。冷静に振り返ると「漬物の iPhone 壊れてるのと違うか?」という状態ですね。


 ここであれやこれやと試す前に、問題の切り分けを行いましょう。パッと考えられる GPS 精度のみだれの原因としては…


a) iPhone の GPS センサーが壊れている
b) iPhone の設定がよろしくない
c) アプリの GPS 信号の取り扱いがよろしくない
d) 使用している環境がよろしくない


 という4つかな、と思われます。これらを一個一個検証していけばいいわけです。


 さてどうしようかな…簡単にテストできそうなのは、c) でしょう。iPhone 上で同じように GPS を用いて軌跡をトレースするアプリを並行で稼働させて、記録の差異を見ればいいわけです。ここでもし差が出るのであれば、アプリ側の問題と断じてもいいでしょう。
 ただまあ、GPS はあくまでも自分が即位した情報を発信しているパーツにすぎません。それを各アプリが素直に受け取って処理しているのであれば、そんなに差は出ないはずですけどね。


 次に考えられるのは b) です。実は1つだけ心当たりがありまして。Apple による「iOS 6:位置情報サービスについて」のページを読むと

デバイスに設定されている日付、時刻、および時間帯が正しいことを確認します。(中略)可能であれば自動設定を利用してください。

 電池を少しでも減らしたくない私は、この自動設定を切っているんです。でもなあ…今の iPhone にしてからずーっと日付・時刻の自動設定は OFF にしてたんだけどなぁ。まあ、これも簡単に試せそうなので、やってみることにしてみましょ。


 a) の検証は難しそうです。完全に壊れているのであれば、そもそも GPS で即位できないでしょうし、宮城県が宮崎県になってるっていうレベルでもありませんしね。ちょっとこれはおいておきます。


 d) については、通勤経路はほとんどがだだっ広い河川敷等々なので、GPS を可視できないという問題ではないはず。だとすれば、ケースが悪いか、胸ポケットに入れているのが悪いかのいずれかってことになる。ちなみに、今私が使っているのは、iJacket と呼ばれるケースで、これのせいで GPS 精度が悪くなったという体験談もあったりする。ふむ。


 さて、まとめると…想定される原因と試してみることは以下のようになる。


あ) アプリのせい → アプリを並行稼働して差異を見てみる
い) 設定のせい → 時計を自動設定にして様子を見てみる
う) 環境のせい → ケースを外してみる・なるべく外に露出する


 とりあえず本日は、時計を自動設定して様子を見てみましょう。明日の朝はケースを外し、胸ポケットではなくメッセンジャーバッグの外側につるしてみましょう。アプリについては…まずは、自転車用にいい塩梅のアプリを探すことから始めてみましょうか。


 というわけで、iPhone の GPS の精度を我慢できるレベルにするための戦いが始まったのである。括目して待て次号。


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