2014年6月30日月曜日

第2回ツール・ド・さくらんぼに行ってきましたが…


 はいどうもこんにちは、漬物さんですよどうもどうも。

 掲題の通り、第2回のツール・ド・さくらんぼに行ってまいりました。第1回は素晴らしい大会で、来年も絶対に参加するぜ!と気合の入った我々は、申し込み開始とほぼ同時に(確か飲み会帰りだった気がする)参加申請を行い、一日千秋なんてまだまだ甘い、くらいの勢いで楽しみにしておったわけです。

 昨年の様子はこちらにございます。やあ、本当に楽しかった。土曜日開催と言うこともあって、終わってから飲みに行くこともできたし、ささやかながらも山形にお金を落とすこともできました。やー、今思い出しても本当に楽しかった。本当に。


 で、今年はといえば、悪い面しか見えない大会でした。一年でいったい何があったんだというくらいの豹変。運営の体制が変わったのか、スポンサーの意向なのかはよくわかりませんが、いろいろ中途半端な大会でした。


 本来なら楽しげな写真だの苦しげな写真だの入れつつレポートしたいところですが、敢えて今回はしません。一参加者という立場でしかありませんが、苦言を呈させていただこうと思います。


1) なんで日曜開催?
 前回は土曜開催。なぜ日曜開催にしたんだろう。気の合った仲間たちと飲みに行けるわけでもないし、130kmの山岳コースとなれば、ブルベをガンガン走るような人でもなければ、やっぱり疲れてしまうわけですよ。たいていの人は月曜日にはお仕事でしょう。車で来た人たちが帰るときにはかなりの負担どころか、自己を誘引しかねないと思うのですよね。なんで変更したのかしら。
 おそらく、受付も前日を推奨していたようでしたから前日受付→寒河江に一泊というのを描いていたのでしょうけれど…寒河江SAという便利な立地では無理ですよ。蔵王ヒルクライムとかなら別ですけどね。あれもたかだか2時間のヒルクライムだから成立するのであって…。

2) 大雨雷警報の中での開催
 山の雷というのは、落ちてから地上で走ったり、地上から空へ雷が発生するなど大変危険だったりします。仙台市内の某高校では、1年生が栗駒山登山へ行くのですが、必ずこのことを指導され、間違っても地面に伏せるなんてことするんじゃないぞとくぎを刺されます。自転車、それに付随する金属パーツを持っている我々の近くに大きな雷が落ちた日には…ぞっとしますね。

 開催前からの大雨はブルベ班でもドン引きするくらいの雨量でした。コース区間内には危険な下りカーブが何か所かあり、ガードレールも何もない、細いブラインドカーブがあります。
 かてて加えて、事前に法面が崩壊しているところやアスファルトが浮いているところも運営側は把握しており、当日の0300時に見回りに行き、そのうえで開催を決めたとのことですが、案の定、事故多発。警察が開催を中止するように指導したなんて噂も出てますね。

 スタート後、確かに晴れました。が、路面はぬれてるだろうし、ロードバイクが主なんだからみんなスリックタイヤで滑りやすくなることなんて容易に想像がつくでしょう。なんで開催しちゃったのか…と。開催するにしても、危険なコースは迂回させるとか短縮させるとか手はあったでしょう。

 開催を中止することにはかなりの勇気が必要だというのはわかります。その決断が誰のための決断であるかが大事なのですが、果たして参加者のことを考えてくれての決断だったのでしょうか?

3) 中止のプロセス
 我々はゆっくり、雨の中を月山湖エイドに向かってました。道々に低体温で震えてる人やおそらく転んだであろう人を見ながらエイド近くのスノーシェッドへ入ると一面のサイクリストたち。なになに、何があったの?と聞いても、いやなんだか事故があったらしくって…と状況が良くわからないままに雨宿りしているとのこと。
 先頭まで行くと、けが人がいました。グレーチングの隙間に前輪を突っ込んで前転、前歯と腕をおった「らしい」という情報。スタッフが3人ほど救急車の手配などしていましたが、特に全員に説明があるわけでもなく、車で道をふさがれて前には行けない状態になっているという。
 外では激しく雷が鳴っており、まあ、うん、なんとなく、ここで休むべきなのかなという空気のなかでどうするかを決めかねている―そんな雰囲気でした。
 あと5分たって何の進展も説明もなかったら帰ろう、としたときに、スタッフから「中止するかどうかは月山湖エイドで判断するのでそこまで進め」との指示が。なんだい中止かい…だったら月山湖まで行かずにここから戻らせればほぼ下り貴重なうえに近い。なんでそこまで行かせるんだ?

 100名ほどのサイクリストが、雨の降る狭い道をゆっくりと登るだけでも危ないのに、案の定、ふらふらして接触しそうになってる人はちらほら居て、さらに危険。うーん、と周りを見ながら何とか月山湖エイドに到着します。このころには雨は上がって安全な状態に。

 到着すると、何やら良くわからない指示が。
 右側に自転車を止めてそこで待機してくださいという声と、中止らしいという声が同時に聞こえてき、何が何やらわからない状況。時間は1300時を少し回ったくらい。御昼どき、とにかく腹が減ったので、自転車を…用意されているバイクラックは既に満杯だったので壁に置いて、エイドをいただきにテントへ。すると、なんということか。エイドが何もない、とのこと。いやいやいや、全員分用意されてるはずでしょ?確かにクローズ時間は超えているけどそれはスタッフの指示でとまっていただけであって、それがなければ確実に間に合ってる。いやもう、自慢の郷土料理なんかじゃなくてもいいからなんか食べるものないの?バナナでもいいから!と探し回るとアミノバリューだけしかないという為体。おいおいおい…。

 で、結局中止なのかどうかわからないままスタッフに「で、結局中止なんですか?どうしたらいいんですか?」と聞くと、「中止と聞いております」とのこと。いや、聞いているじゃなくて、どうなんだよ実際。回収車が続々と来ているのは自主的に辞める人なのか、中止だから来てるのかどっちなんだ?と混乱は各所で。

 とりあえず腹を満たさなければしんじゃうなということで、ダム湖にある道の駅のようなところの売店で山菜焼きそばを食べることに。店内にはずぶ濡れのサイクリストと普通の観光客。カレーパンはあっという間に売り切れるわ引いてあったござ風の座布団はぬれちゃうわと惨憺たる状況。なにより、なんでここまで来て自腹でご飯を食べなくちゃならんのだという理不尽感がすごくあり。もし、財布を持っていないサイクリストがいたらどうするつもりだったんだ。

 結局、スタッフが叫んでいる内容を聞くと、回収車が来るから待ってろと。帰る人も続行する人も自己責任でお願いしますとのこと。自己責任てお前…なんだそりゃあ。後から聞いたら、結局コース通りに行こうとしたら通行止めになってたらしいとのこと。情報もないのに判断できるか。責任取れるかよ。

 ツイッターでどなたかが言ってましたが、ホスピタリティのかけらもない。中止は大変勇気がある事であるというのはよくわかりますが、中止したことによる影響を何も考えてないと言われても仕方がないくらいの状態だったと私は思いました。

4) 大会終了後
 で、今の今になっても運営側からなにも通知がないんですよね。フェイスブックでも大会公式ページでも「スタート直後に晴れ上がりました!」だけで中止したというアナウンスもなければ事情説明もない。せめて何があって、どういう材料があって中止を判断したのか。それくらいは説明してくれてもいいんじゃないか。
 おそらく運営側だって、悪天候でいろいろなことが重なってしまって悔しい思いをしているのだろうというのは良くわかりますが、なんで説明も、情報提供も、何もないまま尻切れトンボになってるんだろう。それはお金をとって開催するファンライドイベントの運営として正しい姿なのかなあ。

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 他にもいろいろ言いたいことはあるけれど、最初から最後まで残念な大会でした。第二回ということもあり、トラブルの対応に慣れているわけもないのもよくわかっているつもりです。でも、敢えて、今回こんな感じで文句を書き散らしました。できれば運営の方がこれを一読くださって、参考にしてもらえたらなあと思いますよ。

 ファンライドイベントといえども自転車はそれなりに危険を伴う乗り物です。その危険を把握し、排除できるものは排除し、排除できないならケアができる体制が取れないのであれば、もしかしたら、2~3年お休みして練り直してもいいんじゃないかしら、と思うわけです。応援はしています。しているからこそ、とても残念でした。

 来年の開催があるのかどうかすらわかりませんが、とにかく、楽しみにしていただけにとても残念な印象しか今は持っていません。

 頑張ってほしい気持ちも、安全管理等々のレベルが維持できないのであれば頑張ってほしくない気持ちもあり、とっても複雑な胸のうちでした。
 

4 件のコメント:

  1. ツール・ド・さくらんぼ、お疲れさまでした。

    私は朝の天気でDNSしたので、コースでの状況は人づてに聞くしかありませんが、かなりの皆様が、月山エイドでの食料等の撤収の早さと、中止後の誘導指示に不満を持っておられるようで……。
    まだ第2回開催のイベントですし、次回も頑張って頂きたいものです。

    今回も、雨天時に走れるプランBとかCとかがあれば、もうちょっと違った結果になったかもしれませんね。

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    1. お疲れ様でしたー。
      そういう意味ではブルベも同じかもしれませんね。いくら自己責任が明言されてるとはいえ、大きなけがや死亡事故を伴ってしまうと大変なことになりますし…200や600以降はともかく、一番リスクが高そうな300や400では巡回とPCやDNFした人のサポートは必要だよなあ…と思っておりました。

       人のふり見てわがふり直せ、ってなところですね。

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  2. お疲れ様でした。
    大会が開催される西村山は注意報だったのですが、東村山で大雨警報が出ていたのでDNSというか家から出発しませんでした。

    大井沢から柳沢までの下りは狭くて怖いので雨降ると危険と判断したのもありますけど。
    スタート時の天気を見ているとやっぱり行くべきだったかな・・・と後悔もしました。

    昼くらいに大井沢に連続雨量注意が発令されたのを見てヤバいと思ったら案の定大会中止の報。
    しかも怪我人もいたようで参加しなくて良かったなと思いました。

    私は下りで無茶する方なので、下手すりゃ病院に行っていたかもしれないとおもった。
    この教訓を来年にしっかりと生かして欲しいです。


    あと、やっぱり日曜日開催?には私も疑問。
    去年の土曜日は良かったと思っただけに。
    理由は、漬け物さんと同じです。

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    1. おつかれさまでしたー!
      DNS、英断だったと思います。直前には雷警報も出てましたから、列に並んでなければDNS したと思います。

       土曜日開催はぜひお願いしたいですよね。ツール・ド・さくらんぼで知り合った仲間やそこで初めてであった仲間と飲みに行くなり食事に行くなりってのができたらすごく素敵なことだと思うのですけどねえ。

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