2016年4月25日月曜日

東北風土マラソンのお手伝いに行ってきました


 はいどうも、漬物さんです。
 今年も縁あって東北風土マラソンのお手伝いに行ってきました。




 昨年初めてやらせていただいたのですが、とても面白くて。イベントに参加する側ではなく、運営する側を経験させてもらえるというのは私にとっては本当にご褒美。なるほどこういう事態が想定されるのか、とか、想定された事態に対してはこうなのか、とか。その他枚挙にいとまがないほどいろいろな出来事やそれに対する熱意や情熱、冷徹な判断などをリアルタイムに見聞きできるってのはいつかライドなのかランなのかはわからないけど、イベントをやりたいなあと思ってる我々夫婦にとっては大変参考になったのでありました。

 例年通り、東北風土マラソンは東北風土(food)フェスティバルと一緒に開催されるのですよ。東北地方の美味い食べ物、飲み物が集まってくるのも魅力です。イベントとしてもとても楽しいこのお祭りを、裏側からレポートです。




 何を手伝うのかと言うと、自転車でお手伝いです。つまり、各種マラソンの先導と最後尾、場合によっては物理的配送手段、情報収集役等々としてトラブル各種に対処せよというのが我々の任務。ので、コース上を自転車でグルングルン走ることになります。

 マラソン大会前日、いつものように集まったメンバーは一人を除いて去年と同じメンバー。軽い自己紹介の後、例によって例のごとく、コースの試走を行います。


 登米にある長沼のまわり、あるいは真中をぶった切るこのコース、奇跡的に 21km なんですよ。つまり、一周でハーフ、2周でフルが簡単に成立するという楽チンさ。そして、適度を若干通り越したいやらしいアップダウン、4方向からの比較的強い風を堪能できます。沼はもちろん、周りには桜をはじめとした花が真っ盛りと言う超豪華なコース上で、2km毎にエイドがあるという接待っぷり。いやはや、自分も出たいわと言うくらい「楽しみつくす」事ができるコース設定なのであります。



 今回の自転車構成は、ロード 2 台にシクロクロス 1 台、MTB 2 台となりました。上の写真に写っている某水色の MTB は本番ではシクロクロスになっています。

 だいぶ風が強いのですが、周回コースなので風向きはいろいろと変わります。コース上も特に問題なく、相変わらずいいコースだよねえと雑談しながらコースチェック。自転車談義ももちろんしますが、基本的には真面目なお話。先頭ランナーは坂で減速をほとんどしないけれど、自転車は斜度の影響を受けるのでガンガン行かなきゃだよねえとか、逆に下りは離れすぎないようにしないとねといったような話。それ以外はまあ、MTB がどーとかあの人知ってます?とかそんな話をしながら試走を終えます。

 その後はちょっと時間があったので、お祭り風景をちょろっと見学。


 ぐぬぬぬ車や自転車でなければ試飲したい放題だったのに…と美味しいモノやお酒をちらちら見ていたら「ちょっと行きませんか?」というお誘いを受けて自転車にまたがりましてね。

 MTB やシクロクロスでご活躍の某若い子にテクニカルな講義と実習をしてもらえることになりました。フロントやリアを上げるというのはどういう事かとか、パンプアップやバニーホップの概念、ウィリーは慣れで何とかなるとか、そもフレームやセッティングがどうこうとかをみっちりと個人授業。そして、ふと気づけば結構な斜度の小山に上らされるわ下らされるわ、キャーキャー言いながらそれについていくわという地獄の特訓を終え、打合せに向かうことになったのでした。やー、勉強になった。

 基本的にはほぼ去年と同様の役割分担ということと、通信タイミングを確認し合った後、ばたばたと、スタッフ懇親会になだれ込みます。


 私はこう見えて引っ込み思案と言いますか、人見知りでしてね。なかなか交流とか懇親とかできない人なのですが、周りにいる人たちの熱気に押されていろいろとお話しできました。いや凄かった。そうそうたる成績のトライアスリートはごろごろしているし、雨の中 4 日かけて東京から箱根越えて実家に帰った、ロングライダースもかくやという体験談の持ち主とか、蔵王ヒルクライム大会開催のきっかけになった伝説の方とかがすぐ隣で酒飲んでんのよ。酔っぱらいつつも、いや俺今凄いところにいるんじゃないか?と冷静になる事多数。もっといろいろな人と話してみたかったなあと、この私が思うくらいの濃い懇親会でした。参加させていただいてありがとうございます。


 そして よが あけた !


 恥ずかしながら私はホテルの朝食バイキングが大好物でして。腹いっぱい食べれるというのもあるのだけど、意外にその土地の特産品が入っていたりするというのもその理由の一つ。今回は特にないかなあ…などと油断してると、実はお米がその土地のモノだったりするというサプライズ。どおりで美味いわけだ。ぺろりとご飯を平らげていそいそと会場へ向かいます。


 天気は去年に引き続き快晴!我々自転車部隊の意気も軒昂であります。
今年の東北風土マラソンのテーマは「ドレスアップ!」ということですので、我々もちょっとだけドレスアップ。だれだ、大洗ブルベの使いまわしじゃねーかとか言ってる奴ぁ。


 ランナーさんたちも三々五々、スタートゴール地点を写真に収めようと集まってきます。我々は無線のチェックやら最終打ち合わせをしながら待機しているのですが、うん、なんつうか。


 なんか人外の生き物とかたくさんいます。お分かりになるだろうか、あのトトロ。後こちら。


 ワンピースのキャラクタだそうですな...こういう人達は確実に完走するから面白いw

 さて、今年の私の任務は去年と同じと言えば同じでありまして。


 はい、子供たちの先導に加えて、今年は最後尾も仰せつかりました。1km、2km、3km の種目があるのですが、1km の部はお父さんが伴走するんですね。お父さんに引きずられているお子さんたちを見ながらぐるっと一周。
 続いて 2km 。学年も上がるのかなかなかのスピードなうえ、面白いレース展開でしたよ。トップのお嬢さんが最終コーナー近くで少年に抜かされるというロードレース的展開。アリーナ席で見守ることができました。GoPro で映像撮って売ったら(検閲削除)。
 3km はこちらも必死です。距離が長くなればなるほど、ペースが速いこと遅い子の差がついてきます。よって、折り返しポイントから帰るトップ集団を後続の選手が邪魔しないように誘導するのが一苦労。声を枯らしながらなんとか邪魔をせずにゴールまで誘導できたんじゃないかしら。

 もう一つ苦労したし、めっちゃ緊張したのは、カメラ撮影の邪魔にならないように走る事。わが子の雄姿を少しでもカメラに収めたいというお父さんお母さんの想いをなんとか叶えてあげたいじゃあないですか。もちろん、安全第一を前提に距離を取ったりとらなかったりするという気の使いようであります。

 次はハーフの最後尾をスイープします。
 すでにハーフマラソンはスタートしているので、とにもかくにも最後尾を見つけなければいけません。無線から流れてくる情報や、先行してフルの最後尾についている奥様と情報交換しながら全速力で自転車を漕ぐことしばし。


 補足しました。ちょうど第三エイドを過ぎて長沼を一望できる絶景ポイントです。


 青白青の、微妙なグラデーション。最高じゃないですか。目を前に転じれば


 読めますかね。このお二人、台湾から出場してくれた野ですが、右側の青い方の背中に書いてある言葉。天佑日本、つまり、日本に天の助けがありますように、という意味です。遠く台湾から東北へ来てくれて、暑い中着ぐるみで走ってくれるお二人に私ゃ胸が熱くなりましてね。こういう大人になりたいなあと気持ちを新たにしたわけなのでしたよ。

 2km お気にあるエイドは去年よりパワーアップしておりましたよ。内容もさることながら電子化が進んでいたというか…




 ペッパー君はいるわ自撮り(画像・静止画)ポイントはあるわと…いやあ、工夫されてんなあ。もちろん、エイド自体も不足は一部しか発生せずに乗り切ったようですね。エイド統括もたいへんでしょうに…すごいすごい。

 最後尾につかず離れずしながら必要な情報を言ったり聴いたりしながらたらたらと自転車をこぎます。後半になると、ハーフの最後尾をフルの人が追い越すことになるので、先頭集団を拝むことができます。いやあ、速い。去年は劇的に速い人がいました(確かフルで2時間15分)が、今年も凄い。コスプレしつつ超速いというわけがわからないよと言う人たちもいましたね。がんばってくださーいと声をかけながら、風光明媚なコースをたどっていきます。




 なお、このだいだい色の方はドキンちゃんの仮装をしていました。各エイドで子供から大人から大人気。中の人もお茶目な人で、苦しみつつもいろんな意味で楽しんでらっしゃる芯の強い方でした。

 気温が結構上がっていたので、倒れたり足をつったりしている人たちに声をかけたりしながら、大会は恙なく進んでいきます。



 自転車は知らせるのにもいいコースですよ。一部路面が荒れてはいますが、ロードで全然問題なし。今回はクローズドになっていますが、日常では車もバイクも歩行者もいる生活道路なので、オイタしないように気を付けましょう。さすればそこは最高のトレーニングコースになります。

 東北風土マラソンの魅力は、コースや風景、エイドだけじゃあなくてね、沿道の応援が一番かもしれませんね。



 地元企業さんとか


 優雅な農業系マダム達とか。いやあ、この方たちは特等席で観戦してたとのことでした。写真撮ってもいいですかーと聞いたら「めんごくとってけらいよー(かわいく撮ってちょうだいね」とのことだったので頑張ってみました。いかがでしょうか!


 最後尾ともなると、まあ、さまざまなドラマがうまれます。道路に突っ伏してしまったり、一瞬吐きそうになっていたり、脚を痛めたままひょこひょこ歩いている人がいたり。都度連絡を取ったりしながら人命最優先で声掛けしたり必要な物資を提供したり(といっても、水や塩くらいで、薬的ななにかや食料はよっぽどのことがない限りしませんしできません)、いろいろあったとしても楽しく無事に帰ってくれるようなサポートをしたつもりです(できたかどうかは別ですが)。

 脚を痛めているのに根性で歩いた女性の根性は凄かった。同じ地点くらいから脚を痛めたという男性に声をかけ、いたわりながらゴールするその優しさに、女性の強さを見た気がします。ほかにもいろいろとありましたが、まあそれは、飲んだ時にでもお話ししますよ。


 いろいろあって、任務終了。3 時間以上走りっぱなしだったのでお腹はペコちゃんです。あまりの空腹に写真を撮り忘れましたが、美味しい唐揚げ弁当とソフトクリームなどを堪能させていただきましたよ。あ、宮城県初販売っていう、福島の逢瀬ワイナリーのシードルとか買ってみました。玄米を使った珍しい何かとか、上手そうなマグロの鎌焼きとか、ホントいろいろあったなあ。

 呼んでいただけるようなら来年もお手伝いに行きたい所存。興味のある方は是非どうぞ。お祭り参加者としてでも、ボランティアとしてでも、走者としてでもなんでも、登米に来て楽しんでもらえたらいいなーと思います。お時間のある方はぜひ、来年の今頃登米に来てみてくださいな!


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