2015年5月13日水曜日
ミニベロに恋をした ( レストア記5 )
はいどうも、漬物さんですよ。
ひょんなことから純正フォークを譲ってもらうことができて大喜び。これをフレームにジャキーンと差せば雨ざらしでぐだぐだになったサスペンションを使うこともないじゃんねーと嬉々としながらフォークに差し込んで気づく違和感。
し、下玉押しが…ない…。
ってことはお嬢様、今のフォークから下玉押しを移植せにゃならんということだ。専用工具を使って玉押しを外し、これまた専用工具を使って圧入しなければいけない。ど、どんだけお金がかかるんだと顔が青ざめる。
いやだがしかし、サイクルベースあさひのリアル店舗でやってくれるという話も聞くぞ。悲観することはない。じゃあもう今日は酒飲んで寝ちまおう。明日明日。明日やろう。
「馬鹿野郎!」
酔った脳内に電流のように聞こえたその声にびっくりすることしばし。
「明日野郎は馬鹿野郎だ!どうやら俺が今日やるべきことを明日に伸ばした結果大変なことになった話をするときが来たようだな…」
という科白が続いたかどうかはともかく、ふと気づくと、カッターナイフとマイナスドライバ、ショックレスハンマーとフロントフォークを 2 本手にしている自分に気づきました。アルコール怖い。
上記画像茶色線のちょっと右、黒いパーツが見えると思います。これが下玉押し。フロントフォークとの間にわずかな隙間もないくらいなので、まずは隙間を造ります。いでよ、カッター!
ガリッと。この状態でカッターの頭をハンマーでゴチンゴチン叩くとカッターがぬるっと入っていきます。あ、作業前にはたっぷり CRE 556 を塗っておきましょう。
一方向だけでなく、複数方向で繰り返すことしばし。
キタコレ。よーしここまで来たら…空間湾曲! ディバイディングドライバァアアアアアアア!!!
(しれっと)同様に、いろんな方向からマイナスドライバーをコツンコツンとと入れていきます。慎重に…
あっという間に外れました。ま、まあ、外すのはそんなに難しくないらしいとぐぐる先生は言っていますわな。
新しいほうのフォークに下玉押しを挿入します。
ここまでは手で入るのだけど、ここから先はムリムリっと圧入する必要があります。どうしたもんか。
一般的には工具を使うとか、径の近い塩ビパイプを持ってきてぶっ叩くとかするらしいのですが、生憎どちらも我が家にはありません。まっすぐに圧入しないとヘッドパーツの片摩耗が進み大変危険な状態になったり寿命が短くなったりするらしいですよ。
圧入ねえ… BB30 ユーザーな私は圧入って言葉が大嫌いでねえ。押し入れるなんてスマートじゃないわよ。だいたいねえ、押してダメなら引いてみるくらいのアレが…ん?
引く、ねえ。
うし、「引き上げて」みるか。
ぶつぶつつぶやきながら、フォーク、下玉押しをフレームにセットして、ステムを入れ、とコラムスペーサーを多めに入れてヘッドキャップを締めて…とここまでは普通の工程。
コホン。
では参ります。
ぬおぉおおおおおおおおりゃああああああああああああ!
力の限りヘッドキャップをしめあげます。中に入っているスターファングルナットが「引き上げ」られ…その力が下玉押しに均等にかかるはずです。
はい、出来上がり。下玉押しがきっちりフォークに差し込まれたのがわかりますね。めでたしめでたしであります。
善い子は決して真似してはいけませんよ。下玉押しをきっちり入れるという点だけ見れば有効な方法かもしれません。が、上記画像の黒字に白抜きの文字が書かれてるところにはベアリングが入っていますので、見方を変えればベアリングの球を全力でつぶしにかかってるようなもんです。
フォークを一回外して、ダメージ確認したところ特になし。玉あたりもまあ、ゴリゴリ言うわけでもないし…ってことで、これにて圧入終了。工具レスでもなんとかなるもんです。
これでおニューのフォークも使えるようになりました。あとは…フレームのタッチアップ処理をもうちょっとまともな状態にして、パーツ到着を心待ちにしながら徐々に組み付けを初めて行きますよ。
ここまでくればもうゴールは近い、はず。
5月中には何とか組み上げたい所存。がんばります。
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