2013年4月22日月曜日

BRM420宮城200Km 完走記(旦那 Ver. )



 はいどうも、漬物です。BRM420宮城200㎞、何とか完走させていただきました。
ツイッターや Facebook での応援メッセージなどは都度都度読ませていただいてはがんばらにゃ、と励みにさせていただきました。本当にありがとうございます。

 装備に食事に、また、(一般的な社会人としては?)なんとか時間を見つけて練習を重ねてはみたものの、さすがに不安感は隠しきれないまま、当日を迎えたわけです。

 今回はうちの奥様を

「佐渡ロングライドって楽しそうだよね?」


「佐渡はおいしいものもあるし楽しいだろうねえ」
「でも、100㎞ 位完走した証明がないと参加すらできないらしいよ」
「100km 以上のイベント?ああ、ほら、昨年俺が参加したブルベってのがあるよ。」
「辛かったけど、アレはいいもんだ。うん(遠い目をしながら)。」

 などと言葉巧みにだまくらかして参加してもらうことになりました。しめしめ。

 私よりずっと運動神経はいいんですよ彼女。ただ問題は、体力がないこと。私と付き合う前はそりゃあひどいもんでしたよ。冬になれば暖房ガンガン効いてる部屋で一人で冷たくなって体調悪い、夏になれば汗ひとつ出せずに熱が身体にこもって体調悪い、食事なんかまともにとれずに常に胃が痛い…っていうレベルでしたからね。それがここまで体力を取り戻したのは、もちろん 俺のおかげ 本人の努力の賜物なのであります。

そんな奥様にも BRM420宮城200㎞ のレポートは書いてもらいますので、乞うご期待。今回は、私こと漬物目線でのレポートです。かなり長くなりますよ。

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↑奥様画。口から何かでそうって言ってたけど、相当プレッシャーだったのな(笑)

 


 

■ 4月19日(金)


 部下の女の子に「明日頑張ってくださいね!」と背中に声をかけられながら逃げるように退社。自転車にまたがりくるくる回しているとなぁんとなく左ひざに違和感。昨年のブルベは PC1 到着時点ですでに膝に激痛が走るレベルで、その後 160㎞ 程度地獄を見たトラウマだと思うのよね。だから物理的に痛めているわけでもなんでもない、単なる精神的なもんだこれは…と自分に言い聞かせて家に到着。
 すぐに自転車、空気入れ、各種荷物を車に詰め込んでると歯医者に行っていた奥様帰還。二人で忘れ物チェックなどしながらえっちらおっちら車載車載。


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 ここら辺は手慣れたもの…とはいってもお互いに「あれ持った?これ持った?」などと若干狼狽気味。


 その後、予定通り親子丼を食し、遠足前の小学生よろしくなかなか眠れないのだけど、とにもかくにも 2030 時には消灯とあいなりました。


■ 4月20日(土曜)


 0230時に起床、お風呂に入ってさっぱり。事前に用意しておいた服に着替え、


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 変態1号の出来上がり。2号もちゃくちゃくと準備を重ね、荷物の最終の最終チェック。意外に心配性なのね我々ってば。さて出発だ。


 途中でコンビニによってごはんを調達しながらゆるゆるとスタート地点の「池月地区公民館」へ。到着後、まずはスタッフの皆さんにご挨拶。その後、いそいそと自転車を組み立てて、他の自転車を視姦したり、挨拶したり、車検を受けたりしながらスタートを待ちます。いろいろお会いしたかった人たちがいたのですが、いまいち特定できず…。


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 この時気温2℃。 寒さに震えながらブリーフィング。山は凍ってるかもしれないから気を付けてねーとのこと。(( ;:⊙;д;⊙)):; < シンジャウ

 じゃーそろそろスタートしてくださーいの掛け声に三々五々動き出すランドヌールたち。我々もたらたらと出発。最後尾スタートを目指したんだけどなー。


< PC1 まで >
 スタート後はいきなり山。我々は完走のみを目指しているのでちんたら上る。気温も気温だからねえ…と霜が降りた山を見て違和感を覚える。「これ霜じゃなくて雪降ったんだわ昨晩。」と気づいてしまった。指はすでにかじかんできてるし、つま先には感覚がない。これがアレですか、噂のアイスブルベってやつですか…と泣きそうになりながらゆるゆる登る。奥様も朗らか、調子は悪くなさそうだ、と思ってたら空から飛来物が。なんぞ?と思って上を見上げると、送電線についていたつららがばらばらと落ちて来てやがる。なんという悪環境。ただまあ、溶けて落ちてきてるってことは、確実に気温は上がってきてるというわけだ。頑張ろうと思ったころにダウンヒル。指の感覚は完全にお亡くなりに。

 そうこうしているうちにだんだんとおてんと様がノリノリに。あたりは朝もやに包まれるなんともいえない幻想的な感じ。指の感覚も足の感覚もないけどなんか気持ちいい!シャカシャカペダルを回しながらずんずんと進んでいく。奥様のほうが寒さには強いようで、いつの間にやら指ぬきグローブ着用してやがる。いつもは末端冷え症だなんだというくせにー。

 とはいえ、確実に体力は削られているようで、話しかけても返してくれない区間もございました。彼女の体力、精神力も限界だったのでしょうが、私の精神力がガンガン削られるっつう話でございますよ(泣)。

 道端に咲く花や水仙に心洗われながらなんだかんだであっという間に平泉。渋いほっかほっか亭前で記念写真。


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 奥様の計算した、19㎞/h ペースで走った場合のシミュレーションによると、オンスケジュールどころかちょっと速いとのこと。お、これはいけるんじゃないか?という手ごたえを感じつつ、PC1 へ向かいます。


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 これまた予定時間より 4 分速く PC1 へ到着。夜練の成果なのか、食事の工夫の成果なのか、俺の苦労が報われたのだなと心の中で泣きながら笑顔で奥様とおしゃべり。おにぎりをもってご満悦である。おいおいこのまま何のドラマもなく余裕でゴールしちゃうのかい我々は。

 もちろんそんなわけはない。PC1 から PC2 の間には何があるか。そう、山だ。山以外何もないといっても差し支えない。その事実をきれいさっぱり忘れ、意気揚々と PC2 へ向かうのであった。

< PC2 まで >
 登りに次ぐ登り、下りに次ぐ下り。なるほど、ここが足を使わせ体力が削られるというポイントか。予報ではそろそろ風が吹くはずではあるものの、山の中だとあまり関係ない。サクサク進むかと思いきや、ここから奥様の体力が怪しくなる。えいようかんをたべさせてみたり、塩サプリを飲ませてみたりするものの、呼吸が苦しい、気持ちが悪い、足がつりそうだなどなどトラブルに次ぐトラブルで多めの休憩を取る。笑い話を振ってみたり応援してみたり、(本人には失礼な言い方かもだけど)いろいろとなだめすかしてみるもののテンションは相変わらず低いまま。それでも、何とか気丈に頑張ってる姿は「なんか…ごめんな…」という気分にさせられてしまうものです。いやいやいや、俺がテンションさげてどーすんだ。だがしかし、話しかけられすぎてもウザいよね…どうしようかなあ、むちゃだったかなあと思考は限りなく後ろ向きに。私の SAN 値、じゃなかった、精神力がごりごりと削られていったのでありました。

 そんななか、PC2に近づくにつれてブルベ参加者の証、反射ベストを着た方が2名3名と対向車線を走ってきます。「おつかれさまー」だの手を挙げるだのしてご挨拶。そうそう、この感覚は私は好きです。名前も知らないし素性も知らない人たちだけど、やっていることは全くいっしょ。それぞれの事情、それぞれの苦しみがありつつも同じ目的に向かってる人たちがいるというのはそれだけでなんかこう、力づけられるもんです。

 そしてこの時間帯は我々にとっては追い風、彼らにとっては向い風。機は我らにありとばかりにさわやかに「追い風だし、行こうぜ(きらーん)」と話しかけようとした矢先「呼吸がね、できないのー」と奥様。

 すわ何事。本人申告は過呼吸。ビニール袋があればいわゆるペーパーバッグ法をやりゃあいいのでしょうが、あいにく小さなものしか持ってない上に、ペーパーバッグ法自体は確かあまりお勧めしないとか書いてあったよな、と一瞬の逡巡のうちに、サイクルボトルを加えさせて鼻だけで息をするようにと指示。過呼吸っていうんだから呼吸の回数や量を少なくさせりゃいいんだよ―ということではまったくありません。

 ガチな過呼吸はともかくとして、「のような症状」については一種のパニックみたいなもんだからほっておけば症状自体はしばらく待てばなくなるらしいのです。ので、私がやったことは「こうすれば大丈夫だから安心安心」というたんなるおまじない。「何か対処がされた→じゃあ徐々に大丈夫になるんだ」と暗示をかけただけ。功を奏したのか、すぐ普通に戻って深呼吸できる状態に。よーしよしよし。

 だいたいこういうことが起こるとうちの奥様はテンションが下がって「もう DNF でいいよー」とか言い出すんですが、なんと、自主的に自転車にまたがり PC2 へ向かい始めたじゃありませんか。

 ほうほうの態でようやく PC2 にたどり着き栄養補給。予定時間より 30 分ほどビハインド。PC での補給は意識して梅干を食べるようにしてみました。クエン酸で疲労物質を除去という自分で自分をだます作戦ですが、口の中のリフレッシュには最高の食品だと思います。本当は自宅のやつを持っていく予定だったんですけどね。1個98円の高級梅干を買う羽目になるとは…。

 我々くらい遅いペースになると、PC で他の参加者なんか見ません。唯一、マシントラブルを気力と体力でカバーなされた O さんとご一緒に。PC1 前でトラブってた姿は、確かに我々、見ました。後から聞いた話では、シートポストを止めるクランプのネジがバカになってしまい、しょうがないから立ちこぎで対処してきたとのこと。途中で治すことはできたらしいのですが、よくまあそんなトラブルがあったってのに間に合うもんです。我々ノントラブルで全速力なんですけどねorz

 ご飯を食べて気力体力を回復した奥様。おりしも風は緩やかな向かい風…といってもどうせ、PC2 から当分は下り坂。大勢に影響はありません。大丈夫、間に合う、間に合うはずだと信じて「間に合わない。漬物に申し訳ない。あたしにつき合わせたばっかりに。」とふなふな言う奥様のケツをたたきながら再スタートです。PC3まで約50㎞、クローズまで3時間30分。15km/h が維持できれば何とかなる…わけですが。

< PC3 まで >
 PC3 に向かうには越えなくてはならない大きな山があります。そう、七曲峠。正直に言うと、あたしゃそれがどこにあるかなんてさっぱりわかってなくてですね。なんか山だなあ、この後に七曲峠ってのがあるのかねと思っていたら奥様が「ねえ、ここって七曲峠じゃないの?」と言い出しまして。土地勘もある彼女のことなのでたぶんそうなんでしょう。「え、じゃあこれ超えれば山終わりなの?よかったよかった、俺これのほかに七曲峠あるんじゃないかって心配してたのよー」という話をしたところで、いい意味で緊張の糸が切れたんでしょうね。大休憩を取ることにしました。一本満足バーなど食べながら、どれくらい歩くか、どれくらいのるか、本当に間に合いそうなのかなどなどいろいろな話ができました。景色はきれいだし、見下ろせば「本当に我々、これ登ってきたんだねぇ」という景色。なんとなく明るい雰囲気になってきたところで山登り再開です。このころ、O さんは私たちに追いつき、その健脚を生かしてあっという間に越していったのでした。

 もちろんこの後は押し歩き。元来我々夫婦は徹夜できるレベルのおしゃべりなので、話をすることでストレスからも解放されるわけです。うし、いっちょのったるかーと七曲峠のてっぺん、我らが故郷宮城県を目指して頑張ったわけなのでした。


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 そして、ようやく、ようやく宮城県へ。あとは下るだけ。風もなく、気持ちよく下れました。気温もまださほど下がってません。ここから先は…街中を通過することになります。そう、信号峠との戦いですが、少なくとも平地だし、風は追い風だし、なんとでもなります。ゴールした時に聞いた話では、PC2~PC3はえらい勢いの向かい風で死ぬかと思ったというお話でしたが、我々の時間帯はむしろ追い風だったのでした。奇跡的。


 交通量にビビりながらもクローズ 30 分前に PC3 に到着。ここまでくれば完走は一応圏内のはずです。「間に合わない間に合わない」とぴぃぴぃ言う奥様に理詰めで反論。


漬物「残りは42㎞で3時間。平均時速いくらで走ればいいでしょうか。」
奥様「んだって間に合わないおん…」
漬物「(#^ω^) 14km/h ですよねー」
奥様「んだから間に合わない…あれ?んでも、んだって、山が!」
漬物「山は1個だけですよねー?平地で 20㎞/h 出すとどーなるでしょーか」
奥様「間に合うの?本当に間に合うの?」
漬物「んだー。間に合うのだー。登りなんて3㎞位しかないってば(嘘。実際は8㎞くらい)。」


 と、サムズアップ。少しは気が楽になったのか、それとも補給食でやる気になったのかは定かじゃありませんが、彼女的にスイッチは入ったのでしょう、よっしゃ行くぞ、というムードに。


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 うーし、こっからの BGM はゆずの「虹」だぜぇとか冗談言ってると、我々を追い越して行ったはずの O さんが合流。途中の道の駅で遊びすぎたんだそうで。んじゃあってことでなんとなーく同行していただくことにはなったものの、我々のペースだと DNF の確立跳ね上がるッスよと気が気じゃないものの、これも何かの縁。ゴールを目指します。


< ゴール まで >
 伊豆沼を左に見ながらひたすらに走ります。風は追い風だったり横風だったりしたものの、走行に影響を与えるレベルでは決してなく。ギリギリ間に合いそうということに焦る私、あくまでも自分のペースを崩さないというか崩せない奥様。ふっと気を抜くと300mくらい二人の位置が離れます。いかんいかんと減速しては振り返り、漕いでは振り返りしながら頭にいろいろな考えがよぎります。もとより奥様を置いてくつもりは毛頭ありません。が、それでも「ここから何 km/h で走れば間に合う、自分にはその力が残っている。」という悪魔のささやきは常に聞こえてきています。私も私でかなり追いつめられてたんでしょうね。


 ここにきてようやく風よけとして私が機能をしはじめ、少しずつではありますが平均速度も上がってきました。このままいければあるいは…と思い始めたころ


奥様「漬物とまって!足つった!」


   ヽ(・ˇ∀ˇ・ゞ) ナンダッテー



 ここまでか…という思いをよそに、近くの自販機コーナーで止まり、足をさすったり揉んだり。自販機をうつろな目で見ていた奥様が「お汁粉…お汁粉が所望じゃ!」と視線を一点に集中させているもんだから何事かと思ったら、缶入りの温かいお汁粉飲料。いままでさんざんぱらおいしくなさそうだのなんだの言ってたくせに何をトチ狂ったのか、選ぶんなら隣の甘酒だろうがよと思いつつお汁粉を購入。

奥様「ごきゅっごきゅっごきゅっ」
漬物「(やべえ、まずいーとか言って盛大に吐くんじゃねえか?)」
奥様「美味いっ!(ぺーっぺっぺぺー♪」

 いやあさすがに…とはいえ、気温はかなり低くなり、体力的にも下り坂な時には有効な飲料なのかもしれませんな。私はツイートするために少し残り、うまくいけば絶対間に合うから!と奥様を先に出発させます。そのあと、O さんも先行。一人残った私もせっかくだからとお汁粉を買って飲んでみましたが、いやあ、これがウマい。奥様の生存本能はすげえなと思った次第。気を取り直して残り時間を再計算。あと1時間で10㎞。10㎞/h で完走ができる…のか。最初で最後の山はどうだったっけ。


Saigonoyama


 これはダメかもわからんね (ㆀ˘・з・˘)


 まあ、そん時はそん時さ。だが計算上 10km/h だぜ?行けるだろ。行けるだろ?ウィンドノーツだろ?まあ、ここでうだうだ言っててもしょうがない。行きましょうかね。


 アームカバーをつけ、手袋を2枚重ねにして準備完了、奥様を追走するも走っても走っても見えない。もう暗くなっており、尾灯の明かりか前照灯の明かりが見えるはずなのに。どこかで倒れてるのか、それともミスコースしたか。ドキドキしながら 35km/h で走るとようやく尾灯が。あらやだ相当がんばってるじゃないの。いいペース!と声をかけたところで山登り開始。最後の戦いへ。


漬物「はい最後最後。思いっきりいっちゃいましょうかー」
奥様「んぬぁあああー!!」


 と雄たけびをあげて奥様が走りだす。おお、速いじゃないの。GENTOS SF-353X3 がその性能をいかんなく発揮。まったく光の刺さない山の中をぺかっと明るく登る登る。あとすこし、あとすこし!


 あっという間に山頂…に怪しげな光。ん?と思っていると O さんが待っててくれました。こんなくらい中で待っててくれるとはありがたい!けど大丈夫だったのかしら。そんな感謝と心配がないまぜになった気持ちを伝える余裕も何もなく、あざーっす!くだりまーす!と一声だけかけて下りへ。


漬物「あとは下るだけ!集中力切らさず行くよ!」
奥様「お、おう!」


 と、言った数秒後に登りが出てくるとはだれが予想したでしょうか。いや、上記標高図を見ればわかるんですけどね…。


奥様「…ぁ」
漬物「こ、これで終わり!本当に終わりだから!」


 信頼関係に微妙に亀裂が入った状態で下る下る。私が先行して路面状況を伝達し、奥様と O さんがそれに従ってルートどりをするという感じ。残り時間は…30分はある!


 下って、下って。


 下りきって見えたのは、最初の曲がり角をちょっと言ったところに見えた、踏切。


漬物「奥様!奥様!踏切!ふみきり!」
奥様「ふみぎりぃぃい(泣」


 

 こうして、1㎞もないくらい先の池月公民館へ到着し、とるものとりあえず愛車を壁に立てかける。自動ドアをあける。ビンディングシューズがなかなか脱げない。受付はどこ?右奥の和室?時間はまにあってんの?わかんない!


 小走りに走ってふすまをトントン。


漬物「失礼しまーす。遅れましたあ!」
スタッフ「おかえりなさい、お待ちしてましたよ!」


 ブルベカード、レシートを提出し、我々夫婦のブルベは終わったのでした。かかった時間はクローズの10分前。完走できたということ。DNF は回避できたということ。要は、成功したってこと!走り切れたってこと!


< ゴール、そのあと >
 スタッフの方、参加者の方と少し談笑。みなさん我々二人が帰ってくるのをやきもきしながら待っていたとのこと。DNF の連絡もないし、時間だけは過ぎていくし、そりゃあそうですよね。残り 10㎞ 地点で電話入れておけばよかったなあ。間に合うかどうかはわかりませんが最後までやらせてくださいって。
 一緒にきてくれた O さんはマシントラブルで PC1 クローズの時間には間に合っていなかったため、結果的には DNF。本人もご覚悟はされていたようですが、ちょっと切ない最後となりました。
 その後少し打ち合わせをさせていただき、解散。外に出ると、なんとみぞれがガンガン振ってるじゃありませんか。このタイミングはまるで我々がゴールするまで待っててくれていたかのよう。そういや、参加者の皆さんはみんな向かい風に悩まされたといっていましたが、我々にとっては風は逆に味方でした。天候に助けられたブルベでした。


 もし、ブルベの神様というのがいるのだとしたら、うちの奥様をいたく気に入ったのかもしれません、なんてね。どうなんでしょうね(苦笑


 とにもかくにも、奥様の初ブルベは無事完走で終了。余韻に浸る間もなく、濡れたロードを自動車に積み、池月公民館を後にしたのでした。


 私にとって今回のブルベは、奥様が主役でした。引きずり込んだことに一定の責任を持つことができて満足ですし、彼女の強さを改めて認識して、凄い女の伴侶になったもんだとしみじみ思いましたし、それはとても嬉しいし、惚れ直しもしました。


 ブルベは辛いし苦しいし。でも、その中に楽しみもあります。人生もきっとそうでしょう。
願わくば、こんな風に二人で、人生というブルベを乗り越えていけたらいいな、と思いました。


 以上、旦那 Ver. のレポートでした。今日はここまで。あでゅー。

 



7 件のコメント:

  1. PC通過を証明して頂いた者です。2013年4月23日 8:00

     Iさんからメールを転送してもらいました。大変恐縮しております。こちらこそ証明して頂きありがとうご
    ざいました。待っている間、スタッフさんがいろいろ雑談されていて興味深かったです。
     ブログを拝見させて頂くと、その間お二人にはいろいろなドラマがあったのですね。蔵王、山形は私も
    エントリーしているのでお会いした際はよろしくお願い致します。また「次は600!!」と確か宣言され
    ていたので、ブルベでもお会いしたいですね。
     

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  2. お疲れ様でした
    確か、前半の上り坂でお会いしたお二人かと思っているのですが
    ご主人が「路面荒れてるね」と優しく声かけされていたのが
    いい雰囲気でしたよ
    初ブルベでしたがゆっくり楽しめました
    こちらのブログ
    参考になります

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  3. �� PC通過を証明して頂いた者です。さん
     ブルベ、お疲れ様でした。ドラマだらけなブルベでしたが、完走できてほっとしてます。
    蔵王に参加されるんですね!お会いできるのを楽しみにしています!
    �� ER3さん
     クロスであんなに早くきれいなペダリングで登って行かれる実力、すごいなあと思います。
    参考にしていただけたら大変うれしいです。また次、ブルベやイベントでお会いしましょー!

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  4. ブルベ、お疲れさまでした!
    これで、ご夫婦揃って、佐渡ロングライドにも参加できますね!
    それにしても、奥様のイラスト。
    ツイッターで見たときからツボです(笑)。
    でも、私も初ブルベの時は、装備から何から、迷いっ放しだったのを思い出しますね。
    次回、ブルベでお会いするのは600でしょうか?
    楽しく悶絶しましょう!
    ��宇都宮方面からの情報で、吐血気味にしんどいコースだとか・・・)

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  5. �� YO-TA さん
     お疲れ様でしたー!佐渡ロングライドのことはすっぽり頭から抜け落ちて、「300Km走ってみたい」とか言ってますよ奥様。しめしめ。
     次回は600かあるいはどこかの 300 か 400 か…。相変わらずのスローペースで行項と思いますよー。
     600は悶絶どころか吐血しそうですね、ほんとorz

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  6. お疲れ様でした。夫婦ブルベいいですね。そして奥様の初ブルベの完走おめでとうございます。そうそう、お汁粉というか小豆ってなぜか美味しくてパワー出るんですよね。私の場合どら焼きが定番ですけど必ずコンビニで補給しますw お2人の前途を照らすかのようにGENTOS SF-353X3も光り輝いていたようですしw これからもがんばってください! SRも! 600×2だっていいじゃんw

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  7. ��エスさん
     ありがとうございまーす。お汁粉は本当においしかったです…が、たぶん今飲んだらさほどおいしくないんでしょうね。小豆補給はこれから意識していきたいと思います。
     600x2 は…試してみたい気がしますが、死んじゃいそうですw

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