2016年1月26日火曜日

ブルベ用ライト考:Serfas SL-255 を試す(2)―試した結果


 はいどうも、漬物さんです。
 ブルベ用ライトについてはいろいろ書いてきました。鉄板の CATEYE 製のモノや爆発的に?流行った充電池式中華ライト、日本の雄(?)GENTOSの流用等々…成功も失敗もありました。これまでに使ったお金はいったいどれくらいになったのだろうと計算しようとすると、なぜか画面が滲んで文字が打てなくなったため、やめました。ざっくり言うと、キシリウムエリートを余裕で買えるくらいのお値段。でもまあ私と奥さんと2台そろえながらだから実質は半分ってところですかね。ハハハ…ははは…。
 
 
 いろいろな地雷を踏んだり踏まなかったりしながら、現時点で私が有力視しているのが Serfas 社 の SL-255。入手性の低さに辟易しつつもようやく手に入ったソレは、通勤で威力をいかんなく発揮してくれたわけです。これなら!と 2016 年の1月のブルベで使用してみたわけですが、以下そのレポートです。




 まずはカタログスペック。他の同価格帯ライトとの比較とファーストインプレッション、室内点灯実験までがこちらの記事で、実際に自転車通勤で使ってみた時の記事がこちら。感覚としては、うん、イケるんじゃないかな?という感じ。

 とはいえ、実戦で使ってみないと何とも言えないというのは前回の失敗で痛いほど良くわかっています。本当ならいきなりブルベで使うのではなく、数時間のナイトライドをしておけば良いのでしょうが、そんな時間はありません。

 というわけで、BRM116 千葉 200 で使ってみた感想をブラケット部・ライト部に分けて書いて行きたいと思います。

■ ブラケット

 こと、自転車用ライトのブラケットにおいては CATEYE 社のものに勝るものはないと思っています。今回のライトのブラケットはだいぶゴツく作ってありますので、ガッチリ固定はできます(写真等は上部のリンクから見てください)。
 構造的に、固定のためにかかる荷重を細いアルミ棒一本で支えることになります。壊れるとしたらココでしょうね。また、固定力の源泉はゴムなので、これがどれだけの耐光・耐候力があるかがキモになってきそうです。

 逆に、ライトとブラケットをつなぐ箇所はすごく頑丈にできているので、こちらをちょちょいと改造すれば CATEYE 社のフレックスタイトのところ(ネジをねじねじするところ)と合体できそうなので、壊れたらそっちにすれば全く問題はなさそうです。

■ ライト

 1) 連続点灯性能
   今回は1630時に点灯、2030時に電池が切れました。つまり、4時間持った計算になります。
  但し、実はブルベ前に電池を変えていません。1月の自転車退勤で2回(2時間)使用したのちの
  連続点灯であるため、おそらく、5時間は持つのではないかと思います。素晴らしい。
  もちろん、それなりに(一回くらい氷点下になったのかな?)低温で振動もあった状態です。

 2) 明るさ
   前回の記事のカタログスペック比較では一番明るいはずなのですけどね。
  電池交換直後は CATEYE の HL-EL540 のハイモードを超える勢いですが、時間とともに
  HL-EL340 のハイモードくらいまで下がる感じでしょうかね。悪くはないですが、
  取り立てて良い!ってほどじゃないです。合格点。

 3) 配光
   前述の、明るさを物足りなくさせているのが配光なのでしょう。Serfas SL-255 は円形の
  配光であるため、中心から遠くなればなるほど暗くなっていきます。その点、HL-ELx40 は
  私が説明するまでもなくちょうどいい台形型。なので、カタログスペック上は低いはずなのに、
  見た目的には HL-EL540 のほうが明るく感じるかもしれませんね。

 4) 重さ
   ブラケットなしの実測で半分以下の重さと半分以下の大きさ、そして予備電池を多く
  持たなくて良いというのは福音です。ハンドル回りの重量が軽くなったのは体感できた
  のでふらふらすることもないし、いざと言うときにコントロールを失いにくいという意味では
  これぁいいものです。


 総合的には、大変優秀です。純粋な体感明度は CATEYE HL-EL540 のハイモードに軍配が上がりますが、そもそも私はローモードで運用しています。ほぼそれと同じ明るさになる上に、重量大きさが半分以下となれば採用しない手はありません。

 一番の問題は配光ですが、後付けで庇を付けてもいいかもしれません。庇アリで2灯で照らせば、イメージ的にはほぼ「CATEYE HL-EL540 ハイモードを電池交換なしで5時間運用」状態になります(明るさはダラ落ちしますけどね)。

 難点は入手性。通販は軒並みメーカー問合せだの○月入荷だのと2~3か月先となっています。有名どころの海外通販でも取り扱いがないところを見ると、そもそもそんなに多く生産されていないのかもしれません。こんなに優秀なライトなのになあ。

(5営業日くらいで、かつ、国内販売価格より安く手に入れる方法もありますが、それなりにリスクがある?のかどうかも良くわからないので敢えて紹介はしませんが)

 ライト沼にハマってる皆さんは一度検討してみてもいいんじゃないかしら、とお勧めできるライトではありますが…やっぱり、CATEYE の VOLT シリーズを購入するのが一番お金を使わずに満足できる最良のソリューションである気はしています。購入・使用・サポートすべてを加味した総合力でいけば、勝てるところはありませんもの。どーしても電池式がいいんだという人にとっては、お勧めできますが…そのあたりはいろいろと試してみてから決めても遅くはないと思いますよ。


 しかし、電池+本体で 96g となりゃあヘルメットにくっつけてライトにしてもいいよなあ。今度試してみようかしら。やー、いいモノ見つけたわん。

2 件のコメント:

  1. GENTOS-356B購入のつもりでしたが関連記事を見て買いました。明るくて軽く、値段もソコソコなのでよかったです。今はamazonで短納期で入手できます。

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    1. ライト本体そのものの性能は問題ないのですが、ブラケットは比較的すぐにゴム部がちぎれるので要注意です。

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