2017年6月11日日曜日

久々の夫婦ライド


 はいどうも漬物さんです。
 数年前まで私は仙台市の東のほう、海から直線で 5km くらいのところに住んでおりましてね。日曜日に早起きするってぇといそいそと自転車で閖上の朝市に行ったもんです。

 震災後にもやっぱりお世話にはなってましてね。エアリ(現在のイオンモール名取)で朝市が復活した時にも、リュックがパンパンになるくらい買い物したり、閖上に戻って開催となった時もちょいちょいとお買い物に行ってたのでした。

 ところが、引越やらなんやらあってここ何年間は朝市はおろか閖上に近づくこともありませんでした。そんなおり、「閖上で遊ぼうぜ」というお誘いがあり、じゃあ久々に自転車で行こう、行こう、とそういことになったのでした。







 さて、本日使用するマシンは上記写真の通り。私は GT Marathon Elite 改、奥様は Specialized Dolce Comp。後者は調整が終了し、バーテープを巻いた後のシェイクダウン。私もディスクブレーキや変速、リアショックのの微調整をかましたあとの仕上がりを見ながらゆるゆるサイクリングです。

 Dolce Comp には簡易的に Fulcrum Lacing5 LG をはかせてますが、なかなか相性が良い様です。明らかに Avail2 で走っていた時代よりも速く安定的には知れているようですね。うん。うん…追いつけねえぞ(滝汗
 それに比べると Marathon Elite はもっさりゆったり。オンロードだし重量が全然違うし当たり前といえば当たり前。なのですが、この差が、我々にとってはいい塩梅なわけです。

 我々夫婦をブルべやイベントで見かけたかたは想像がつくと思います。だいたいは旦那が先行して奥様がよろよろついてきて、ふと気づけば超ちぎれてて奥様超不機嫌ボクはさめざめと泣いているというのがよくある状況でした。じゃあ逆に奥様を先頭にして私が後ろに行くと、風を一身に受けてヘロヘロになった奥様のペースの遅さに私が焦れてしまったりするという為体。

 それが、今回のこのマシン選択だと全く、これっぽっちもそういうことがありません。私が前を牽けば後ろで奥様が「なんでこいつはここでこんなに漕いでんだ?」という疑問を感じるくらいの余裕をぶっこき、逆に奥様が前を牽いても前ほど体力が落ちることもなく、むしろこっちがペースを維持するために頑張らにゃならんという態。彼我の差がほぼない状態で足をそろえてサイクリングできます。お互いにストレスフリー。サイコー。


 そんなこんなで調子よく漕いでいると小腹がすきました。今日は東北絆祭りということで、なるべく仙台市内には近寄りたくはありませんでしたが、0700時くらいから店をやってるのはそこら辺しかありません。ポンデリングを久しぶりに食べてコーヒー飲んで、せっかくだから早朝の町をそぞろ歩きでもしますか、とゆるゆると出発します。

 我々からすれば季節外れの七夕飾りがアーケード街に飾られていたり、祭りっぽい屋台がそこかしこに準備されていたり、酔っ払いが散らかしたごみを片付けている人がいたり…なんとなく祭りの匂いがするところを眺めながら、広瀬川のほうへと移動します。しらふで見る朝のアーケードって初めてだったかも。

 広瀬川沿いに出てしまえば、あとは舗装されていたりいなかったりする小道をずーっと行けば閖上まで安全に移動できるのです。犬の散歩を楽しむ人やランナーさんやライダーさんを見ながらゆるゆる行けば、我々のホームストレートだった所へたどり着くことができます。


 この土手の上で何回ランをしたことやら。2010年~2011年後半くらいまでは、ボクらは純然たる?ランナーだったんですが、まさか自転車のほうに傾倒することになろうとは。人生わからないもんです。

 ここまでくれば閖上まではあっという間。懐かしの歩道橋を登ります。震災時はこの歩道橋を超える津波があったそうで…。


 ちょっと見ない間に嵩上げされてますねえ。知ってる風景とは全然違う光景ですが、それはそれ、こうやっていろいろなものが変わっていくのはいいことでもありますね。

 閖上朝市に着く直前の橋は、名取サイクルスポーツセンター(通称 名取 CSC)に続く道でした。CSC 跡地には震災瓦礫がこれでもかと積みあがっていたのですが、もうすっかり片付いて、行くことができるようになってました。


 堤防ができてました。海側は砂浜と海。名取 CSC を復活させるのか、それともこのままなのか…今はどっちでもいいような気がします。砂浜で遊んだり、近くの仙台空港に着陸する飛行機を撮っていたりする人たちを見るだに、何がどうなっていようとその状態や状況を楽しんだりできる人がいるのなら、それでいいと思います。

 さて。
 閖上朝市へ突撃しましょう。



 と、これは震災前の閖上朝市。今ほど大きくはなくてこじんまりしてました。今はこんな感じになっています。


 すっきり歩きやすく、焼き場や店舗も綺麗になっており、活気も往年のものに近いような気がします。復旧復興は、恥ずかしながら知らない間に着実に実をつけているのだなあと感慨ひとしお。ふと気づいたら、腹が、減った…


 そのあたりで買ってきたものを焼き場で焼いて、差し入れられたノンアルコールビールで思うさま宴会?をし、


 昔はテントで販売されていた豊華の水餃子を堪能。なつかしいなつかしい。思うさま食べて飲んで、我々は自転車で移動、誘ってくださった方は今度は市場を堪能するから!ということでお別れ。さて、帰りは大体 35km くらいかな。帰りましょう帰りましょう。

 帰るルートは、祭り真っ最中の仙台市内を抜けるルート、泉中央に振れるルート、アタック太白山の3ルートのうちいずれか。膨れた腹を擦りながら、最短ルートであるところの仙台市内を抜けるルートを選択することに。祭りの影響でとんでもないことになっていたら、その時に泉中央へ振れても遅くなかろう、というのが選定理由。

 川沿いをゆっくりゆったりサイクリング。夫婦二人で自転車に乗っていて、こんなに穏やかかつ楽しくサイクリングしたのは初めてかもしれません。もう二度とブルべには出れない性質になっちゃったねと笑いながら広瀬川を北上し、七郷堀から仙台市内へ。

 東北六魂祭時代の人ごみの凄さを覚悟していた我々にとっては拍子抜けするくらいの影響のなさ。こりゃあいいやと走っていると、またもや我々の胃袋の虫がぐうぐう泣くわけです。ラーメンてんじゃない、スイーツでもない。和食でも中華でもないんだよなあ…と昼飯難民になったころ、奥様が「あそこ!アレどーよ!」と偶然見つけたのが、カリーアンドカフェ ガネーシャさん。そう、こんな暑い日はノンアルコールビールに辛いカレーでドーン!でしょ!


 てなわけで私が頼んだのは、キーマと青唐辛子のカレー。これがねえ、美味しいのよ。辛さは5を選んだのだけどナカナカのものでした。甘いトマトと玉ねぎ、スパイス香るルーの中にはゴロゴロのあらびきひき肉。固めにたかれたターメリックライスとの相性は抜群よ!なのだけど、ルーに対してご飯の量が少ないのだけど、ルー単体でも美味しくいただけます…ますが、そもそも閖上で思うさま飲み食いしてる我々でありまして。それでも出されたものは最後まで喰うというのが我々の信条でありプライド。なんとか完食。腹くっつい(宮城の方言で、腹いっぱい、の意)。

 楽しい楽しいライドがあっという間に苦行へ変わったのは、この後のことでした。や、自業自得なんですけどね。恐る恐る前傾姿勢になりながらえっちらおっちらとペダルを漕ぎ、胸やけに苦しめられ、コンビニが現れるたんびに休憩とゲップを繰り返しながら何とかお家へ到着。結果、65km を 8 時間もかけてゆっくりゆったりと遊んだということになりました。いやあ、有意義な休日でした。

 イベントや、ガチ里山ライドもいいんだけど、汗もうっすらしかかかないゆるゆるライドもとても楽しいなあと改めて気づかされました。だけど、サイクリングの途中に重いものを喰うのはダメゼッタイ。次からは食べるものに気を付けて楽しみたいと思います。

 それにしても楽しかった。自転車趣味ここに極まれり、だったなあ…。

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