2016年6月6日月曜日

風光明媚な地獄を見れるグランフォンド飯豊を走ってきました。 2016


 はいどうも、漬物さんでこんばんわ。食事してお風呂に入ってようやく人間らしい行動ができるようになりました…ハハハ、今回もバッチリ、ヤられました。




 恒例行事となっているグランフォンド飯豊。昨年はメディオフォンドを走って5時間56分。何気にメディオフォンド最速の座を勝ち得たわけで…今思えばそれが良くなかったような気がしますね。昨年と違い、今年はきっちりと地獄を見てきました。

 初回二回目と続き三回目の参加となりますグランフォンド飯豊。何度も言っているように、景色は本当に最高です。コースも車通りが少ないところが選ばれており、気兼ねなく自転車を走らせることを楽しむことができるようになっています。

 参加も三回目ともなると、これは私の悪い癖なのですが、ちょっと余裕をかましてしまうのですよね。本来なら前日はじっくり休養し、コースのプロファイル見ながらどのあたりでどれくらいの通過予定かなんてのを考えながら、必要な装備や補給食を考え足り準備したりする時間を持ったりすべきだし、いままではそうしていました。

 なのですが、今回は、故あって前日に朝0600時から2100時くらいまで立ちっぱなしで作業。我が家の納戸を本格的に片付けるぞなんて言って、モノは運ぶはいらないモノは解体するわ、指の皮はズリ剥けるわ右足捻って痛いわ…それでもなんとかかんとか整理が終わってカタチになって、お疲れ様会と称して大宴会。次の日に地獄走るって奴のやる事じゃあありませんね。

 で、どうなったかと言うと…と言うのが今年のレポートであります。あ、一応完走はしています。完走はしてしますが、悔いの残る内容でした。





 土曜日の疲れが抜けないままに何とか起床したのは0330時。眠い目をこすりながら、今頃になってようやく装備の付け替え等々をはじめる。ライトと尾灯を 29er から移植して、etrex のマウント付けて…などとやってるうちにブチィッという音が聞こえて青ざめる。え、なになに?と各部をチェックしたらなんとライトマウントのゴムが千切れてるじゃありませんか。なんだいこれぁ幸先悪いなあと一人ごちながら別のマウンタで事なきを得る。

 あたふたと準備をしている間に奥様がおにぎりを握ってくれる。そういや第一回もこれ食べて完走したんだよなあと感慨にふける間もなく諸々を車に積み、スタート。10分後、財布を忘れて帰ってく繰る羽目になるとは思わなかった…幸先が悪いったらない。

 お握りをもぐもぐとほおばりながら一路福島へ。米沢へは斜めに行ったほうが距離は短いのだが、時間を考えると福島まで行ってから西へ向かったほうが速い。微妙に遅刻ムードが漂う中、気は急くものの安全運転を心がけ、ようやく米沢総合運動公園に到着する。受付を済ませ、今年も豪華な参加賞(お握り、スポーツ羊羹、IRC と BOMA のカタログ、ウィンドブレイカー、汚れ物を放り込むビニール袋)を頂く。相変わらず即使えるありがたいモノばかりである。

 これまたあわただしくロードを組み立てている間に、山形激坂緩走会のみなさまにお会いすることができた。SNS 上でいつもお世話になってる皆さんなのだけど、やー、みんな速そう…。今度是非ご一緒に!なんて言ったものの、置いて行かれるのは目に見えているなあと苦笑しながら準備準備。日焼け止めを塗ったくっているとブリーフィングが始まる旨のアナウンスが聞こえてくる。


 普通のイベントであれば「晴天に恵まれて」なのであるが、「やー、晴れちゃいましたね」という一節から始まるブリーフィング。晴れすぎるのも考え物。一昨年の私みたいに沢庵に着ける前の大根かというレベルまで身体中の水分が絞られてしまうもの。
 今年のコースは飯豊山層までの道が通行止めになっているために 10km ほど短くなっている。また、菅沼峠工事中による片側通行の影響で足切時間が10分延長されたとのこと。いつも足切にひやひやさせられている私にとっては福音であるし、飯豊山荘の登り道が無くなったってことも私のような貧脚には好材料でしかない。天気は良いものの、適度…と言えば適度な風もある。今年はあっさり9時間切りできるんじゃなかろうかなどと皮算用をしながらスタート時間までマッタリと過ごす。


 星店長が車いすなのが気にかかったけれど、まさか原因を聞くわけにもいかず。早く治ると良いですねえ…などと思いながらスタッフの H さんとちょっとおしゃべり。公私ともにお世話になっている S 先生にもなんとかあいさつで来たなあと言う頃にスタート。0740時スタートなので、朴ノ木峠には1050時までにつけばいいっていう寸法である。

 走り始めはイマイチ調子が出ないのはいつもの事。それでも、同じ時間帯スタートの集団に混ぜてもらって一列縦隊。前半 20km はあっという間に過ぎ行き、心身ともにいい塩梅だし、足切が怖いからと集団を抜け出ようと思いつつも結構な向かい風。ふとした拍子に前に出てしまったのでそのまま菅沼峠へアタック。
 


 菅沼峠は淡々とパスし、噂の交互通行+ダート区間を越えるころにはなかなかの汗。水分は意図的に細かく少量を摂取。がばがば飲むとまた胃液が薄まってまた胃腸が荒れちゃうのではなかろうかという判断だったのだけど、これはおそらく、大失敗の原因の一つであろう。


 定点観測ポイント愛郷の碑には地元のマダム達が休憩がてらお茶のみをしていらっしゃった。

「すみません写真撮らせてくださーい」
「あらやんだ化粧もしてないし!」
「キクちゃんちがうでば、この碑をとりたいんでしょう」
「あらやんだごたー」

 などというお話をしたり、恒例のどこから来たのどこ行くのという話、なぜかそのまま漬物談義になってしまったりと時間だけがどんどん過ぎていくものの、それはまあそれで楽しいグランフォンド飯豊の光景でもある。こういう触れ合いと、その中で伝えることのできるサイクリスト情報と言うのが、ローディ達に対する抵抗感を少しでも払拭してくれるんだと私は信じてる。
 

 そしてお楽しみ、第一エイド。体温が上がりすぎることもなく、補給が足りなくなることもなく、快調そのもの。10km 毎にソルティライチを口に含んでいるせいかもしれない。


 いつものジャムパン。これがまた美味いんだ。ありがたくもぐもぐしつつ、トマトもあったので塩をかけていただく。ああ、うめぇ。ペースもこのままいけば余裕で足切はクリアである。が、念のため先を急ぐ。ゆっくり走るのは朴ノ木峠をクリアしてからだ。

 九才峠も淡々とパス。一昨年は辛い辛いと思っていた峠なのだけど、あっさり風味になっていた気がする。MTB で坂ばっかり登っていた成果なのか、やまめの学校の教えを守れているからなのか、脚をさほど使わずするするクリア。調子イイねぇ…とスピードを殺さないように下っていき、私が大好きな「朴ノ木峠までのアプローチ」を走る。この道が最高に気持ちいい。



 汗による浸水を防ぐためにチャック付きポリ袋に入れた iPhone からの撮影なので全然きれいではないのだけど、雰囲気だけでも楽しんでいただきたいところ。さてここから朴ノ木峠、と言うところで足に違和感。なんか攣りそう?水分を多めにとり、芍薬甘草湯を一包含む。腹が減ってる感じはしないし、純粋に同じ筋肉使いすぎたかな?

 これまた淡々とクリア。登坂能力あがってるのかな?と慢心してしまうほどあっさり。制限時間の30分前、2時間40分で朴ノ木まできたというのは過去最速。


 気持ちの良い景色を眺めながら、こちらもお楽しみ、ジャム入り塩パンをモリモリ食べる。


 塩分が身体にしみる。嗚呼美味しい。60km 自走して峠制覇を達成して、景色を見ながら食べるパンの美味さよ。ここから先はもうブルベペース(15km/h)でも間に合うくらいになるのでゆっくりと休憩。記念撮影したりされたりしている間にビキッと明らかに足が攣りそうな気配を感じる。おかしいな、さっき薬を飲んだばっかりだというのに…。軽くストレッチをしてごまかす。これから先、峠 6 つで 90km はあるんだぜ。攣って止まってなんて繰り返していられるかとぶつぶつ言いながら何とかごまかす。よし、と一息はいて次の樽口峠へ。


 ここからがグランフォンド飯豊の地獄の始まりだ。



 朴ノ木峠を下って意気揚々と平地をぶん回すと、ビキビキと太ももが攣りそうな感覚がある。ダンシングを交えて筋肉を伸ばして落ち着かせると、今度は膝回りが攣りそう。フラットペダルの良さを生かすのはこの時とばかりに足のポジションを変えて回せば今度はアキレス腱が悲鳴を上げる。

 目の前には飯豊連峰。空の青、山の緑、雪の白とアスファルトの灰色。それぞれが織りなすコントラストが美しいよねえ…思わず写真撮っちゃうぜという態で自転車を降りて溜息を吐く。どこかをだませばどこかがビキビキという脚が情けないったらない。攣るってこと以外に調子の悪いところは一つもない。胃腸、精神、上半身、ケツ。どれもこれも問題ない。

 特定の場所だけ痛むのであれば、それをかばった走り方をすればいいのだろう。けれど、どこが痛くなるかわからない黒ひげ危機一髪的な状態は結構つらい。あと 80km 走るのか。走れんのか。

 それでも、とにかくイケるところまで行くしかない。なぁに、ごまかしごまかしでも米沢に帰るくらいの装備はある。


 這う這うの体で川入荘に到着する。耐えきれず、ここに来る前の自販機でコーラをがぶ飲みしつつマッサージをしていたことは秘密。こう見えても見栄っ張りなのである。両足攣って落車なんて見られた日にはアタシ…。

 コーラの霊験はなかなかにあらたかで、川入荘で梅干をいただいてさらにごまかしが利く体制になっているはずである。相変わらず足が攣る以外は何も問題がない。胃腸の調子が良いため、ジャムパンの美味しさを堪能できるのだけが救いである。そういえば、スタッフの方がジャム袋を持っていた。もしかしてあのジャムパンは、出来合いのものではなくて、買ってきたパンに一つずつジャムを入れてくれているのであろうか…だとしたら相当な手間がかかる…ありがたいなあ。もしゃもしゃと美味しくいただくも足はまだ、調子がもどらない。ここまでですでに芍薬甘草湯 2 包全てを消費している。

 全然ダメ。
 後 70km 程度。
 最悪、ロキソニンを投入して無理やり走ることも考えなくてはならないかもしれない。

 樽口峠も坂としてはキツくなかった。いや、もしかしたら足が攣るのが辛すぎてほかの感覚がぶっ壊れてるのかもしれない。あと 何m と呟きながら淡々と登る。攣るのがつらい。ペダルの踏み位置を変え、ダンシングで筋肉をほぐし、シッティングで苦痛にうめくを繰り返しているうちに絶景ポイントは近づく。まあ、美しい地獄であることよ、本当に。


 記念撮影スポットであるところの樽口峠へ到着。


 今年も無事に、何とかここにたどり着くことができた。スタッフの方からエアーサロンパスをお借りして足にまぶす。トマトに塩をがっつりかけていただく。記念撮影も無事にこなしたところで O さんとベルエキップチームに合流…というか、引いていただく。峠の上で待っていてくれるのであれば、痛かろうがなんだろうが走るしかない。ここでロキソニンを投入。

 なんとか無事に百子沢へ。到着。O さんからレッドブルを譲っていただく。生えろ俺の頭髪…じゃなかった翼よ!


 自販機休憩にてリポビタンD、コーラを補給して極楽峠へ。さまざまな薬石がついに効を奏したのか、ロキソニン鎮痛効果か、ここからは意外に楽に走ることができた。それでもペースは上がらない。当初 23km/h で走れていたのに 18km/h まで下がっている。それでも、なにがなんでも事故を起こさずに帰らなくっちゃ。


 九才峠では、とにもかくにもベルエキップチームの背中を見てひいひい言ってたくらいしか覚えていないが、キツかった。どんなに元気だと思っていても、脚の各部位をひきつらせながらの 100km オーバー、疲れないわけもない。

 最終エイドに到着し、スタッフさんの笑顔にほっと安堵し、水場で頭と顔を洗って、ストレッチをしようとごろんと横になった瞬間、

(O さん撮影)


 腹と臀部と首が同時に攣る。3 か所同時とか人生初なんですけど…

 気づかれないように悶絶したまましばし耐える。起き上がって喉に水を流し込んで太く息を吐く。後峠一つ含んだ30km 。制限時間までは3時間以上ある。おそらく無事帰りつくことはできるだろう。たっぷりの休憩と水分で身体の攣りは徐々に治ってきているように思える。今出発すれば 15km/h でも2時間。なんとか目標に到達できるかもしれない。どれ行くか。

 峠としては名前がついていない名無し峠を越えれば後は下り基調。ガーミンの充電残量の関係で先に行くぜという O さんにくっついていき峠を攻め、途中で宮城野CCチームの中に入ってしまったり、ベルエキチームに拾っていただいたりしながら最後の下りへ。


 町が、街が見える。 
 一昨年、軽い熱中症になって、さらには振れまくったホイールで這う這うの体でここにきて涙ちょちょぎれたのがまさにこの場所。緑深い場所からコンクリート中心の場所に帰ってくると、不覚にも「帰ってきた」と思ってしまうのは人間の業なのかしら。自然を見てもコンクリートを見ても帰ってきたと思うなんて、まるで無宗教な日本人のようでもあるが、それはそれで、人間らしくていいと思う。

― などと訳の分からないことを考えていないと、両足が攣った痛みに耐えきれなかったのである。

 有態に言うと超痛い。

 ゴールはすぐそこで、ここからは車の流量が多すぎるくらいの区間であるので集中しなきゃいけない。ゆっくりと、おそるおそるストレッチしながら体の各部位をチェックする。上半身が攣るという現象はだいぶ減っている。足は太ももの内側、膝、アキレス腱がそれぞれ両方。あとは左の足の甲が攣るというこれまた人生初経験。下唇をきゅっと噛んだまま「ふぉおぉお」と声にならない声を出しながらなんとか耐えていると、少しずつ固まったところがほぐれていく感覚。徐々に徐々に体を動かし、マッサージをし、水を飲んで飴をなめる。

 歩道に仁王立ちし続けているのもはた迷惑なうえに奇異の視線にさらされるかな、と現在の自分の状況を写真に撮ってみる。ひとりパーリーピーポーである。


 予想はしてたけど、凄い塩だなこりゃあ。食べこぼしみたいに見えるけれど白いのは全部塩。これだけでてれば、ソルティライチ飴ごときでは補給は追いつかなかったのだろう。
 それこそ、コンビニでもあれば味濃いめの食事をして塩分チャージも可能だった。考えてみれば、ブルベで脚を攣りまくったことはない。一回のブルベで 2 包以上芍薬甘草湯を飲んだこともない。一方、カロリー的に足りない感じは一切しない。つまり、運営側が用意してくれたエイドは必要にして十分であるにもかかわらず、自分の身体の特徴、つまり、東北人らしい塩分摂取量がないと脚攣りしまくるということをきちんと意識できず、故に準備もできなかったということが今回の敗因ということになる。

 どーれ、とサドルにまたがり、足がつらないことを確認してから出発。涙は出ないけれど大きな溜息は一つでてしまう。おそらく、おそらくだけど少しは坂に強くなった実感はある。にもかかわらず、全体的な体調管理ができないんじゃあまだまだヒヨッコだ。ああ、あたしゃ情けないよまったく…とぶつぶつ呟いていると、米沢総合公園が見えてきた。ゴールだ。ゴールだ!


 記録は8時間と半分くらい。脚攣りが無かったら、8時間を切れていたかもしれない…なんてことはないか。とにもかくにも目標達成。ゴール後恒例の記念写真を撮ってもらおうとしゃがんだ瞬間に、足の裏側すべての腱が同時に悲鳴を上げ、カメラマンさんの前で悶絶することになった。コレシャッターチャンスだよと囃し立てるベルエキップチームの笑い声や、心配そうに笑うスタッフの皆さんの顔を見ながら、やあ、今年も帰ってくることができた。風光明媚ってのは何も景色だけじゃない。こういうなんというか、人間模様だって含まれているのよ。と、地獄のような脚攣り痛にのた打ち回りながら、今回のグランフォンド飯豊は幕を下ろしたのであった。



 関係各位にご挨拶して、着替えてお弁当貰って。家にたどり着く前に 30 分ほど仮眠して帰ってくると奥様のお出迎え。なんだかんだ言って、こうやって遊ばせてくれる家族がいるからこその自転車趣味だよなあとしみじみ思う。好物を買っておいてくれたというので…


 カンパーイ!
 来年はまた夫婦で出れればいいなあ。


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 というわけで、100km 以上脚攣りながらの山岳行脚、無事?終了しました。参加者の方、運営スタッフの方、本当にありがとうございます。出場するようになってから 3 年目ではありますが、年々運営方法・手法が進化しているなあと感じています。

 今年は、とにかく立哨の方を多く配備していただいてました。暑い中ひたすらサイクリストを待ち受け、坂では減速を促しつつ応援までしてくれることに頭が下がります。ありがとうございます。

 また、車や近隣の方たち向けにも配慮があって、こんなかわいい看板が随所に。


 山菜取りのシーズンはひと段落しているらしいとはいうものの、ドライブがてらに飯豊の山の中に来る方、仕事で来る方もいらっしゃるのでしょう。そういった人たち向けに自転車たくさんいるのはこういうわけなんだよという説明書きがあるだけでだいぶ違うはずです。ブラインドカーブも多いので、サイクリストは当たり前ですが、自動車側にも留意していただければ安全性は段違いに上がると思うのです。
 設置したら今度は外しに行かなきゃいけません。これだって結構な手間のはずです。我々参加者が辛くも苦しくも楽しく走ることができるように手を変え品を変え工夫していただいていることがとてもうれしく、また、貴重だなあと感じています。本当にありがとうございます。

 ところが一方、参加者側は運営側のせっかくの工夫を台無しになるような所業をしていたりします。車が来なさそうな道だからと言って並走でおしゃべりしながら走って怒鳴られていたり、後から車両!と声掛けしているにも関わらず左へ避けないチームがいたり。自転車乗りが飲んだであろう補給ジェルのごみが転がっていたり(拾っときましたよ)とか。私が目の当たりにしたのはごく一部だと信じたいのですけど、実際はどうだったのでしょうか。



 とあるイベントが続くかどうかの一要因に、参加者の態度と言うのは確実にあると思います。参加者が暴れたり、ゴミをまき散らしたり、イラッとさせたり…が続けばどんなに良いイベントでも、どんなに運営が良い体制であったとしても存続させてもらえないと思うのですよ。

 ブリーフィングでスタッフの方もおっしゃってました。

 「自分では止まれると思うスピードでも、見ている人からすると怖いだけです」

 自分の判断基準ももちろん大事ですが、それがいったい自分以外にどのような影響を与えてしまうのかを考えながら乗ることも、大人なサイクリストの条件なのではないでしょうか。

 これは単なる私の感覚・完走なので、押し付けるわけではありません。

 ですが、ちょっとだけ考えてもらえたらなと思います。良いイベントを、誰かが頑張って積み上げてきたイベントを、肝心要の参加者が潰すなんてのは笑えない喜劇以外の何物でもありませんや。参加費を払っているからお客様だというのは、自転車イベントにおいてはそぐわない考え方だと思いますが、皆さんはどうお感じになりましたでしょうか。


 話がそれてしまいました。


 来年は、飯豊山荘まで行けるようになるのかな?そうなるとまた 9 時間切りが難しくなるはずです。来年はしれっと 9 時間を切って、参加費に含まれるお弁当をバクバク食べながら「いやあ楽しかったッスねえ!」と満面の笑顔をまき散らしたい、と、切に願っております。


 風光明媚な地獄、皆さんも一緒に味わってみません?

2 件のコメント:

  1. お疲れさまでした。ご参加いただきありがとうございました。もう少しコースにバリエーションを付けられるといいんですけど,..。ダートならあるんですけどね。^^;

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    1. スタッフ業お疲れ様でした!&ありがとうございました!
      ダートコース含みは魅力的ですよ。MTBかシクロで参加前提にして…っていうカテゴリをぜひぜひ!

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