2016年6月20日月曜日

自転車の収納を考える


 はいどうも、おはようございます、漬物さんです。
 現在我が家には…私の{ロード、MTB、シクロクロス?}と、奥様の{ロード、MTB、ミニベロ}の計 6 台がございまして。

 ロードは玄関に吊るすことで対応しています。
 MTBは泥等々の関係上物置においています。
 シクロクロス?は物置で邪魔モノ扱い、ミニベロは某社に営業車として貸出し中という態です。

 いちおうまあ、そんな感じで安定はしていたものの、まー、物置からモノを取り出しにくいったらありゃしない。猫砂や灯油缶を取り出すのにわざわざMTBを避けて…と言うのもバカバカしい上に、MTB は自立していないのでどうしても立てかける形になってしまう。いつか絶対傷がつく以前にディレイラーハンガーとか曲がっちゃうんじゃないのなどなどと思い悩みつつ、さまざまな計画を立てておりましてね。それが一気呵成に終わったので、なんかの参考になれば、と書いておこうと思います。

 単純に、サイクルラックらしきものを二つ作りました、っていう話なんですけどね。




 もともと、普段使いの自転車はそこそこの環境下で保管できれば構わなくて、取り出しやすさを最重視したいという要求がありました。とはいえもうおく場所なんてない…ないなら作るしかねえだろうと一念発起。玄関の横のデッドスペースから植物を排除・移植し、石床をはったのが5月中旬。



 素人作業なので完全に水平を取り切れていないのはご愛嬌。とりあえず作業だったので土の上に直接石床。本来なら砕石を敷いて転圧して砂を敷くんですけど省略。目地も珪砂で埋めるのが普通ですがもちろん何もしていません。こんなもんでもそこそこ見栄えはよくなるもんスよ。

 タイル一つが 30cm*30cm なので 90cm*270cm くらいの平面スペースができました。普通自転車の定義は幅 60cm、長さ 190cm なので、まともにおけば2台、頑張れば3台くらい置けるでしょう。

 ん?ここに倉庫を置けばいいんじゃないの?いやいややるんならきっちり2x4材でだな…などと悶々としていたのですが、安く、簡単で、お手軽に解決できる方法を探し当てました。


 はい。とりあえず自転車をどうにかこうにかしないことには話も始まりませんや。というわけでこういうものを作ろうと思います。

◆ 材料
 2x4 材(1,100mm * 4本、910mm * 1本)
 saw horse bracket 1セット
 タッピングビス
 L字金具

◆ 作り方
 

 お好みで 2x4 材にステインを塗ります。はっ水防虫の為に有意です。なお、やるのであれば表面を紙やすり等々で荒らしてからやりましょう。荒らさずにやると画像のようにいまいち浸透してくれません(苦笑)。


 脚になる部材の、地面と接する位置に L 字金具を打ち込みます。2x4 用と銘打たれているものがありますので、それ買ってきてください。98円くらいのはず。


 ソーホースブラケットに脚になる部材をぶちこみます。このブラケット、アメリカンな精度なのであまり気にせず、とにかく奥まで突っ込めばいいです。それでもちゃんと機能しますから。これをもう一セット作れば…


 あっという間に出来上がり。私は電動工具なしで作りましたが、それでも組立に1時間もかからなかったんじゃないかしら。ただその、なんだ、あるんなら電動工具使いましょう。下手すれば 30 分以内でカタが着くはずです。

 では設置。


 ロードと 29er を乗っけてみました。ハンドルの幅の関係上、同じ方向に並べるのはちと難しい感じ…といっても、脚にかかっている 2x4 材は固定していないので、長いモノを買って交換すればそれなりの数駐輪できそう。急な来客も安心。

 脚の長さは 29er に合わせて作ったのでちょっと長いかもしれません。700c のロードがちょっと浮きます。サドル高が低いからって話もありますが(笑)。


 ロードだけであれば、足の長さは 910mm で充分です。2x4 材の長さが 1820mm のものを切ってもらえばお値段の節約になります。一本280円とかそんなもんなので、脚だけで560円ッスよ。

 これで臨時の自転車置き場が出来上がりました。実際には二つ上の写真にちょっと写ってるシクロクロス?のようなものを制動不能状態にして置く予定です。ちゃんと「この自転車は走れません」と書いておきます。盗人が間違ってまたがったら死んじゃうし。もちろん監視カメラは健在ですが、そういう問題じゃあないですし。

 さて、次は MTB をどげんかせんといけません。物置の中にこのラックのようなものを作るというのも考えたんですが、どう考えても運用しにくい。パイプハンガーが余ってるからそれを使おうか、それとも単管パイプでどーにかこーにかするか…と悶々しながらホームセンターをうろちょろしていた時、衝撃の文字列が。

「木製パレット差し上げます」

 パレット…マジか。しかも差し上げます?

 パレットってつまり、スノコ様なアレでしょ。そこに車輪はさめれば自立するじゃんよ。と考えながら店員さんにお願いしますと頭を下げたわけでした。


 いやあ、使い込まれてますなあ。そしてクッソ重い。これがタダだってんだから豪気です。早速取り掛かりましょう。設計図なんかつかいません。すべて現物をあてがいながらの作業です。


 電動のこぎりなんというハイソなものはないので、通常ののこぎりでゴリゴリと。これだけでもう汗吹き出ますわ。


 パレットのスリットは、もちろんタイヤサイズには合わないので、主要部分以外の板は取り外します。これがまた固いんだわ。パレットに使われている釘は、容易には抜けないように「かえし」がついてるんですよ…。


  どーにかこーにか引き抜いて、いろいろあてがってみるとまだデカい。ごーりごーりとまた切って。29er のタイヤを入れたり出したりあてがったりしながら、はがした板を再度貼り付けて…


 こんな様なものができました。本当は、この穴にタイヤを入れるだけで固定されることを期待したんですが、そんなわけもなく。縦にぶれないように、同じ感覚で縦板を張り付けました。


 こんな感じ。大丈夫、自立しています。手前側が短いのは、少しでも取回しを良くするためです。では、いざ設置。


 素晴らしい。これで各自転車の自立性が確保できました。車体を斜めにすることが無くなったので結果的にスペースが広がり、物を取り出しやすくなったってわけですよ。シクロクロス?も無くなったので空間広々。これで奥様に文句を言われることもありません。

 ネジ代を除けば製作費ゼロ円。こういうラックもまあ、悪くはないですよ、と。ただ、もともとが粗い木材なので、タイヤサイドに傷がついたりささくれでパンクなんてことが起こり得るでしょうから、タイヤと接するところはやすり掛けするなりスポンジを当てるなりはしたほうが良いと思います。

 木工嫌いの私でも、やりゃあ何とかなるもんです。空いたスペースにはもう一台暗い自転車が置けそうですね。うん、トライアルバイクとか面白そうよね。え?買いませんよ。いやいやいや。買わないんじゃないかな。多分、きっと買いませんよ、いやあ、うん、だって、ねえ?


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